第17話 城での夕食
部屋に戻るともう料理が置かれていた。
サキが準備していてくれたのだろう。
ちゃんと水と皿も置いてある。
「サキが準備してくれていたみたいだね」
「サキ……? あぁ……メイドさんか……」
椅子に座りテーブルの料理を見てみる。
そこには何とステーキとご飯とサラダが置かれていた。
城の料理だから期待はしていたもののまさか初っ端からステーキとはしかも牛肉に見える。
早速頂こう。
「冷めちゃ勿体ないから食べようかいただきます!」
「いただきます」
「ピューピュー」
フォークとナイフでステーキを切っていく固くなくあっさりと切れてしまう。
切った瞬間に溢れる肉汁。
中はレアといったところかほどよく赤みが残っていて外は焼けている。
パクッと一口美味いっ! 噛む度に溢れる肉汁牛串よりもどんどん肉汁が溢れてくる。
これはご飯を食べずにはいられない! すぐさまご飯を掬い上げ口に入れる。
肉の旨みとご飯が良く合う。
ルルは俺のフォークの使い方を見て真似をしているが少し手こずっているようだ。
「お肉切ろうか?」
「だい、大丈夫……!」
何とか切れたようだ、そしてルルも口に運ぶ
「美味しいか?」
「今まで食べてきた料理の中で2番目においしい」
「2番目?」
「うん……1番はミーシャさんの宿で食べた料理が1番!」
そうか奴隷から解放されて食べた料理だもんなそれはさぞ美味かったろう……
「でも、このお肉もすごくおいしいよ」
「だな! クロはどうだ!」
「ピューピュー!」
上機嫌なようだクロも満足しているらしい。 更にサラダも頂く。
シンプルに塩の味付けだが新鮮な野菜は美味い! これならどんどん入るな。
みんなで晩ご飯を食べ満足していると。
「コンコン」
「どうぞ」
「失礼します食器を下げに参りました」
サキが食器を下げに来てくれたみたいだ。
「ありがとう頼むね料理とても美味しかったよ! 皆も満足していたよ」
「それは良かったです。料理長がナギ様がいらっしゃる事を聞いてより手を加えていましたから」
そうだったのか気を使わせて悪いが料理はとても美味しかった。
「なんだか気を使わせてしまって申し訳ないねとても美味しかったと伝えてもらっていいかい?」
「分かりました伝えておきます。何かありましたらこの部屋まで来てくださいここが私の部屋なので」
隣の隣がサキの部屋みたいだ。わざわざメモまで書いてくれている。
「ありがとう何かあったら頼むよ」
「はい! それでは失礼致します。」
サキは食器を下げ部屋を出た。
とても満足のいく料理を食べ今日の一日を振り返ってみる馬車に乗り城に来て王に会い兵舎に行き挨拶をしサンドイッチを食べお昼寝をし書斎に行き晩ご飯を食べた。
戦ったりは無かったがこういう日があってもいいのではないだろうか充実していた一日だった。
外を見るともう夜になってきており明日が早いものはもう寝る時間だろうそこで気付く! 明日何時に訓練場に行けばいいんだ?
とりあえず朝ご飯を食べたらすぐに向かうか。
「2人ともご飯も食べたしもう寝ようかルル明日俺が仕事している間にシルさんにしっかり字を教えてもらうんだぞ」
「うんわかってる……明日も楽しみ……」
「クロ、ルルの事を守ってあげてくれよ」
「ピァー!」
任せとけとでも言っているのかな?
何かあっても走ればすぐ着く距離だ大丈夫だろうそれにクロもいるし。
「みんなおやすみ」
「おやすみなさい」
クロはもう寝てしまったようだ。
おいしい肉を食べれて満足したのだろう。良かった。
明日から初仕事だ頑張らなくては!




