第16話 書斎とシル
少し探検してご飯食べて寝る話しに
しようと思ったら長くなりました。
紅茶が飲み終わって少し経ってからメイドさんが来て食器類を下げてくれた。
この世界に来てから一番まったりした時間を過ごせた気がする。
指南役の前はウルフもちゃんと倒せれるようになって稼げてたから食に困らなかったけど最初は、クロと一緒に木の実を食べてた頃が懐かしい。
今は、3人ともまったりとしていてルルはクロを抱き抱えて寝ている食べたら眠くなるしクロもぐっすりだ。
俺も、さっき食べたばかりだし眠いから寝ようかな因みにベットは2つあるが今まで一緒のベットで寝てきたせいか別れて眠ると逆に落ち着かないので結局1つのベットで眠ることになった。
寝ようっと……
「んっ……」
3時間ぐらい寝ていたのか陽が少し沈みかけている。
2人はまだ寝ている俺より先に寝たのにまだ寝ているのか。
寝る子は育つとはこの事か。
寝起きがてら濡れタオルで顔を洗う。
「ふーっさっぱりさっぱり」
顔を洗うのはさっぱりしていいなあ、そういえばまだこの世界に来てからお風呂に入ってないんだが城にはあるんだろうか?
後で、メイドさんにでも聞いてみるかルルは驚くだろうな。
うわぁ……すごい広い……なんて言いそうだな。あるといいなぁ。
「んっ……ナギおはよう……」
「ルル起きたかおはようよく寝てたね疲れてたかい?」
「別に疲れてないけど良く寝れた……ベットふわふわだから……?」
あぁ、確かにミーシャさんの宿のベットは少し硬かったからなそれに比べたらふわふわだ。
「確かに気にしてなかったけどふわふわだね」
「クロ……起きよう……?」
別に寝かせててもいいけど……
「ピァー……」
クロは、まだ少し眠そうだなでも、今起きておかないと晩ご飯が食べれないし夜寝れなくなるか。
みんな起きたけど何をしようか……まともな休みなんてなかったからどうしていいか分からない。
いつもは起きてご飯を食べて狩ってご飯を食べて寝ての繰り返しだったからなぁ……
なんだかウルフに会いたくなるな会ったら倒すんだけど。
「暇だなーどうする城の中でも探検するか?」
子供じみた事を言ってみる。男の子は探検が大好きなのだ。ホテルとかワクワクして探索したもんだ。
「うん……いこう……」
「クロ……おいで」
そう言ってルルは両手を差し出し差し出された両手に包まれながらクロは抱き抱えられる。
「よし! 出発だ! 但し俺から離れない事いいな!」
「わかった……」
「ピュー」
部屋を出る。
とりあえず、検問を受け城の階段がある所に来てみた。
噴水も立派だったが「階段も立派だよなぁ……」
俺は精巧な作りの階段を見ながら1人呟く。
「他のとこいこうよ……」
「そうだなどこに行こうか……」
どこに行こうか悩んでいるとちょうどミラさんに会った。
「ナギ様どうしたんですか? こんなところで迷子ですか?」
いや、ミラさんこの年で迷子はないだろまだルルなら分かるが……
「いや、夕食まで時間があったので城の中を探検でもと……」
言っていて少し恥ずかしくなった。迷子が恥ずかしくて探検が恥ずかしくないわけない。
「ふふっ探検ですか城の中は広いので気持ちは分からなくもないですが行けない所もありますよ?」
笑われてしまった。
美人な赤髪のお姉さんよ笑うなんてひどいじゃないか……
俺、今顔赤くなってないか?
「じゃあ、どこか行ける所はありますか?」
「それなら書斎はどうでしょう? 沢山の本が置いてありますよ?」
本かそれはいいなこの世界の事も分かるし竜についても分かるかもしれない!
「良かったら案内お願いしてもいいですか?」
「えぇ、勿論どうぞ付いてきてください」
さっき来た道を戻り階段を上り2階が書斎部屋だった。
「ここが書斎です。受付の人に言えば貸し出しも出来ますよ」
「すごい量の本ですね……」
広い部屋全体が本で埋め尽くされている。
あっちを見てもこっちを見ても本だらけだ。
「すごいこれが本……」
「ルルは本を読んだ事はあるかい?」
「ううん……わたし字が読めないの……」
そうだったのか知らなかった……
「それなら、あそこにいるメガネを掛けた三つ編みの子に教えてもらったら?」
ミラさんが、指を指した方を見るとテーブルに沢山の本を積み上げ椅子に座って本を読んでいる黒髪の三つ編みな女性が居た。
歳は20代前半だろうかもしかしたら同い年ぐらいか?
「あの人すごい真剣に読んでるけど邪魔にならない……?」
「シルは、優しいから大丈夫よそれに先生みたいな仕事をしているから教えるのは上手いと思うわ」
「そうなんだ、少し話してくる……!」
トコトコとシルさんの元へと歩いていったルルも初対面だが大丈夫だろうか俺らも付いていく。
「あの……わたしに字を教えて欲しいんですが……」
ペラっと本のページをめくる音が響く。
「あ、あのわたしに字を教えてください!」
さっきよりも大きな声でシルに話しかけるルル。
「へ? あ、すみません。本を読んでいると集中してしまって周りが入ってこなくて」
「私に字を教えてほしいんですか?」
「はい……本が読みたいけど字が読めなくて……」
「そうなんですね。是非私で良ければお教えしますよ」
にこやかに微笑むシル。ミラさんの言っていた通り優しい人で良かった。
それよりルルの1番大きい声を聞いた気がする。
「じゃあ、まずは簡単な絵本を読みながら覚えていきましょう」
「お願いします……」
シルさんは、立ち上がり絵本を何冊か持ってきて字を教えながらルルに読み始めた。
ここはシルさんに任せて俺は竜の本でも探そうかな……。
本を探していると……
「ナギ様何かお探しですか?」
「あぁ、竜の本を少し読みたいなと」
「竜の本ですか? それとも竜具ですか?」
竜具の本があるのか?
「あぁ、それでもいいしとにかく竜について知りたいんだ」
「それなら、シルに聞けばすぐ教えてくれますよ彼女はこの書斎の本全て読んでいますから」
全部? ただの本好きの世話好きな優しい人かと思ったら凄い人だな。
「ありがとう聞いてみるよそれに挨拶してなかったからしてくる」
「はい、私は自室に戻りますね。他に何か気になる事はありますか?」
「いや、特にないよありがとう」
「それでは失礼します。」
それからシルさんに挨拶をし竜の本や竜具の本がどこにあるか聞いてみた。
竜についてはあまり分かってない事が多いらしく少なくはあるがどちらもあるとの事で場所を教えてもらいまずは竜具に関する本を読んでみる。
一応ざっくりだがまとめてみると竜具とは竜から作られた武器、防具、装飾品で装備品によって能力が違うらしい。
発見されているもので火刀、緑刀、地のガントレット、水の指輪などが確認されていて火刀は刀身に火を纏う事が出来その刃で切ったものは焼け落ちるらしい。
緑刀は、癒しの刀みたいで触れたり刺すと傷が癒えるとの事らしいただ死んだものを生き返らせる事は出来ないらしい。
竜具はそれぞれに違う能力があるんだな。だが能力が確認されている物は刀ばかりだ……
まだ確認の出来てない武器、防具、装飾品があるみたいだ。
全ての竜具を集めるのも楽しそうだな。
なんて眺めていると後ろから声を掛けられたそこに居たのは昼食のサンドイッチを持ってきてくれたメイドさんだった。
「ナギ様、書斎にいらしてたんですね探しましたよ」
「ごめんごめん、昼寝をした後暇で探検していたらミラさんに会ってこの書斎を案内されたんだ」
「さっきミラ様に、お会いしてここにいる事を聞きました」
どうやら色々な所を探したらしく額には少し汗が浮かんでいる。
「いや、ホントごめんごめんそういえば名前聞いてなかったね」
「これは失礼しました。ナギ様方専属のメイドのサキと申します」
「サキかよろしく。所でなんで探してたの?」
「お夕飯の準備が出来るのでお伝えにお部屋行ったのですが返事がなかったので入った所誰もいないくて慌てて探していたんです!」
確かに誰かに伝えたわけでもないし書き置きもしなかったな。
「サキ悪かった。次からは書き置きでも残しておくよ」
「はい! 是非そうしてください!」
「それじゃあ部屋に戻るからまた食事持ってきてくれるかい?」
「分かりました。お水もご用意致します」
気が利くな少し怒られた気もするけど俺達の事を考えての行動だろう。
善意として受け取ろう。
俺は本をしまい。
シルさんとルルのところに戻った。
「ルルご飯が出来るから部屋に戻ろう」
「もうそんな時間なの? まだ2冊しか読んでもらってないの……」
「シルさんは明日もここに居ますか?」
「えぇ、ほとんどここにいますよ」
「だってさルル俺が仕事をしている間にここに来てシルさんに教えてもらうといいよ」
「シルさん迷惑じゃなければ今後も教えてくださいませんか?」
「勿論! こんな可愛い女の子に頼まれたら断れませんそれに本好きに悪い人はいませんから」
「助かりますよろしくお願いします。ルル行こう」
「わかった……シルさんまた明日もおしえて……」
「はい分かりました朝からいると思うのでお好きな時に来てください」
俺らは、そんな親切なシルさんに挨拶をし部屋に戻る事にした。
城の夕飯はなんだろう。
楽しみだな。肉だといいな! な! クロと思いつつ頭を撫で部屋に入る。
とりあえず今日の分はラストで
寝ようと思います。明日も基本1話投稿
だと思って頂けると幸いです。
それではおやすみなさい。




