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ゆめ

 

 結局……ピエトルがいないまま風の国について……しまった。


 ここは、風の国の中でも最も本土と遠い町……


 “嵐気の街”プードコ。


 世界で1番風の強い場所だと言われている。そういうわたしも……


 「おぅ! モーレツ!」


 ワンピースの裾がめくれ上がってしかたがない。


 っておい、道ゆく男ども、こっちを見るんじゃない。


 まったく、いやらしい目でこっちをみやがって、田舎者どもめ。


 「ね……姉ちゃん」


 だめだ、田舎者がここにもいた。


 “カスミちゃんは……神様の事信じてる?”


 ……ははは、別に信じては、ないよ……パパ。


 まぁ、だけど今は信じざるえんけどな! とーてむぽーる。


 巨大な風車が私達の前に立ち並ぶ。


 愛おしさも悲しさも、何もかもが混ざり合ったわたしの感情。


 風車……かき回される思い。


 「ねえちゃん?だいじょうぶか?」


 愚弟に心配される様しゃわたしも落ちぶれともんだわな。


 永遠の命……パパ。


 ここが、世界の墓場。


 何もかもが……最後の神殿へと続く道か……


 パパは、本当に3日でその神殿をつくりなおしてくれる?


 風車についた扉がひらく、中からでてくるのは1人の青年。


 涼やかな瞳、だけど、情熱的に、このばかおんなを見つめている。


 さぁ、7人目だね……


 灰燼の祈り……貴方が、最後の箱舟。

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