くにへ
ふ…ふふ……ふふふ!!
「はっはっはっはーーー!!!」
っうん! チィがたかぶるぅ!!
ふふふ、まほーを使うのはひさしぶりだからな! さぁて、久々に……
「火よ、日よ、陽よ……!! 私のしもべになれぇい! 『ふぁいあーぼーる!』」
私の言葉に振り向く連合軍、あ、ちなみにレグルスも含むよ?
私が杖をもっていることに驚いたのかねぇ? 慌てて私の元に駆けつけてくるが……
「ははは! 遅い、遅すぎるぞ! 」
……ゴメンね…レグルス。
私の持つ杖から蛇の如く焔が迸る。
焔は、蛇が獲物を飲み込む様にレストランを侵食し、蹂躙する。
どこかで引火したのか、レストランのいずこからか爆発が起こる、そして、その舞い上がった埃に引火し、また爆発が起こる。
「悪循環ね……」
私が、そうつぶやいた瞬間……!
「……っし、今だ!!」
突然、大きな手で私の手は掴まれ、舞い上がる埃の中に引き寄せられる。
ん?
☆
「あと、たった一つ国を巡るだけだ、あとは“風の国”……最後は……」
うん、わかってるよ、ピエトル。
お前の気持ちも、みんなの想いとかもさ……
前の世界から、ずっと見ないふりしてただけなんだよね……
だから、自分がそういう気持ちをもっても……ね
「……で、ブサ男、なんでこいつがここにいる⁉」
そう……
このバカラクダに手をひかれていたのは私だけではなかった。
「……オレがいちゃ、迷惑か……?」
まるで棄てられた子犬みたいな目で私の事をみてきやがる。
やめろ、そんなメで私の事をみんな、イジメたくなるじゃないか。
……これじゃあ、あの時とおんなじだよね。天使様。
「はぁ……別に、むしろ、いないと迷惑か……」
私は嘆息しながら落ち込むそいつの柔らかい髪を撫ぜた。
あん? こいつ、私よりも髪の毛綺麗なんじゃなかろうな?
ハァ…… 仕方ないか、パパの子どもだもんね。
「うん……巡る国はあと“2つ”……一緒に帰ろう……こーき」
最後に向かうべき国は、この世界のすべての大気が生まれる場所……




