ラクダの心
タイトルにちゅぅもく!
最初は何が何だかわからなかった。
だけど、次第にこいつらに心惹かれて居る自分に気がついた。
月が映える砂漠の夜……オアシスで水浴びをするこいつは、誰よりも美しかった。
「――なにボッとしてんの?」
――ッ⁈
ふとした瞬間、こいつはオレの心の中に現れる。
そして、散々引っ掻き回した挙句にまた別の男の心を引っ掻き回しだす。
「別に……なんでもない」
正直、悪魔みたいな女だって、それに気がついたら時は思った。
今でも、決してこいつの事を天使のようだとはさすがに形容出来ないけれど、それでも。
「ふーん……まぁいいや、じゃあ作戦を説明するから良く聞きやがれ」
こいつ……カスミはオレとレグルスに面と向かい合いながら満面の笑みを浮かべた。
正直、そんな笑顔にすらオレの脆弱な心は揺れ動かされて居る。
そんなバカな自分がにくい。
が……誰よりも憎いのは、いまのこのカスミの笑顔を独占して居る相手……レグルスだ。
さらに、カスミはカスミの弟とだと云う少年にも若干嫌な顔をしながらも作戦を説明しだした。
「……まず、あの軍をレグルスが撤退為せて……」
しかし、そんなカスミの軽やかな声はおれの耳にははいってはこなかった。
おれはそのも気全く別の事を考えていたからだ。
おれは、速くカスミを“風の国”へ連れていかなくてはいけない。
それが、オレがカスミと結んだ唯一にして最大のつながりだからだ。
そう……あと、だった一つカスミが国をめぐるだけで、神とオレとの間に結ばれた契約が成就される。
あの神が何を考えてカスミをこの世界に連れてきて、そしてオレをカスミのそばにつけたのかはわからないが……
それでも、それが唯一カスミにおれかできる事だからだ。
オレは、カスミと……その弟を元の世界に返さないと……
「――聞いてんのか? ブサ男」
ッ……⁈
「すっ……すまない、聞き逃していた」
「あん? バカが、まったく仕方が無いな、また私の御高説ありがたく聞くがいい」
どうでも良いが色々と言語崩壊しているぞ。
「作戦は変更した! 連合軍を殴って、こっから出る!」
はっ……?
お、おい……
「姉ちゃん……流石にそれは……」
「はっはっはっ!案ずる事なかれ! この作戦は100%成功する! レグルスのお陰でな!」
そういって声高々にカスミがあげあげたのは……
そ……それはっ――
「じゃ、じゃ、じゃーん!」
カスミがかかげたのは、どこか古ぼけた印象をうける大きめのカバンだった。
カスミが四次元カバンと呼んで居る……所謂最終兵器だった。




