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こーきのばか!


 私がピエトルの言葉の意味がわからず、聞き返そうとした、その瞬間……!


 「……っえ⁈」


 突然の爆音んがレストラン内に響き渡った。


 それは、壁が壊れる様な音と、ガラスが砕け散る様な……ってかそのまんまの音がした。


 突然に舞い上がる土埃、周りの人が呆然と咳き込む中、私はそいつの姿を見た。


 「……コウキ……」


 まるで、焦る様に私の事を睨めつけるコウキ。


 そんな愚弟の視線に私の心は訳も無く引っ掻き回された。


 「ック……! もう来やがった! 」


 ギョッとしたように叫ぶピエトル、その眼は完全にコウキの事を睨んでいる。


 この2人の間に何があったのかは私は計り知れないが、とにかく険悪な空気が流れている事はわかった。


 コウキの眼光はあの時と同じ、鋭く私の事を睨みつけていた。


 ん……?


 ちげぇ、睨んでる対象私じゃねぇわ。


 よーく、見ると、その視線はピエトルに向けられていて……


 「くそ! ねぇちゃんを返せ!」


 なんて人聞きのわるい事を良いやがる。


 コーキのばか!

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