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A――


 私は、まだ朝の日が登る前の仄暗い寝室で横たわっていた。



 今日は、ついさっき思いついた脱走計画決行の日だ。



 物音とかは一切しないで隔絶的な……世の柵から開放されたような一種、神聖さをまとったような……



 「うん、もう無理だわ。」



 私はそう独り言ちると、ついに意を決して布団から我が身を上げた。



 ッさっぶ!!



 ほんのさっきまで私の脳内体をおおって、温めていてくれた布団という外壁から離れた私は……



 すぐにまた布団からの中に逃げ帰った。



 「やっぱり後1時間たってからにしよぉ……」



 ☆



 朝の日も登るか登らないかくらいの時間……私は、荒野をひとりさまよっていた。



 背にはあの高級感漂う部屋から大量に頂いた調度品の数々。



 で、私がいまどこに向かってるかって?  うん、特に決めていなかったな!



 と……私がこれからどこにいこうか悩んだ、その瞬間!







 「あれ?  カスミ?」



 そこには、かつて水の国でお世話に成ったドワーフ……と。




 「ッ……⁈」



 すごーく、見覚えのある美少年がおりましたとさ。




 

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