感想と疑惑
少し動かしにくくなった、腕から器具等々を外そうと努力する祐樹、その姿を見て店長は首を傾げながら祐樹に質問した。
「なんかあったのか?腕があんまり動いてないが…?」
「いや、なんかあったのか?じゃないですよ……何ですかあれ、発砲するたびに腕に電気流れるって…ものすごく痛かったですよ……あれどうにかならなかったんですか…?」
「マジか……システムミスってたか…?悪かったな外すの手伝うぞ?」
「お願いします…痛くて結構やばいです」
そうして、祐樹は若干の痛みを伴いながらも、装備を外していく。
その最中店長はあることに気が付いた。
それは……。
「祐樹お前、銃はどうした?見当たらないが…」
「ああ……それならあそこに」
そういって、遠くを指さしたそこには明らかに投げられたであろう銃が落ちていた。
祐樹の装備を全部外した店長がその銃の確認に向かうと、少し傷がついていた。
それを見てやっちまった…というか顔をしていた。
ある程度のしびれが取れた祐樹もそれを見ると、大きくはないが小さい傷がついていた。
しかし、祐樹は自分がつけた傷でないと分かった。
何故なら…。
「店長……多分その銃にもある一定の電流が流れると思うよ?だって、撃ってるときに振動の衝撃みたいなの以外にも若干別のものを感じましたから」
「制作側からなんも聞いてないぞ……取りあえず、封印するかまだ未完成の部分も多いみたいだしな」
そういって、店長は銃を別の場所にもっていき収納していく。
それを見た祐樹は、軽く手を振りながら、休憩する。
ある程度しびれが取れた後に、ジュースを飲んで銃を使った感覚を思い出していた。
確かに痛かったが、楽しくはあった。
早くクリアしたいという必死感はあった。
それが制作者側の思惑だとしたら、成功しているであろう。
だが…。
「……ものすごく痛かったのが難点でしょ……楽しいけどやる人選ぶねあれ」
そういって、軽くくつろぐことにした祐樹だった。
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遊び倒した祐樹、夕方辺りに遊びを終え家に帰った。
しかし、家に帰ると見覚えのないヒールが置いてあった。
誰のだろうと考えながら、家の中に入りリビングに入る。
そこには華憐と見知らぬ女性がいた。
その女性は、祐樹の姿を見ると祐樹に近寄って思いっきりビンタをした。
そのことに祐樹は呆然とする。
女性は言った。
「華憐…まだこいつをこの家に入れてたの?汚らわしいから追い出してって言ったわよね?」
「お母さん……祐樹にそんなこと言わないでくれる…?」
華憐の言葉を聞いて祐樹は驚いた。
「その人が……俺の母親…?」
そう呟いた祐樹に対してさっきより強めに、ビンタする女性。
「貴方の母親だなんて……汚らわしい。そんなことを言わないでくれるかしら」
侮蔑の表情を浮かべる女性……華憐は祐樹に言った。
「祐樹……自分の部屋に戻ってくれる?」
「……わかった姉さん」
そうして祐樹は自分の部屋に戻り考えた。
どうしてあの女性があのような態度を取ったのか…。
そんなことを考えてると、華憐が部屋に入ってきた。
しかし、少し祐樹は嫌な予感がしていた。
「姉さん……?どうしたの?」
「祐樹……この家から出て行って…もう帰ってこないで」
「え…?」
祐樹から華憐の顔は見えなかったが、心に刺さるものがあった。
「ど、どうして……」
「……私と祐樹は血のつながっていない家族なの、いつも煩わしいと思いながらずっと過ごしてきた……でも、もう我慢の限界……だから出て行って」
「嘘……でしょ?」
厳しくも優しかった姉、そんなイメージがあった祐樹しかしその姉から出て行けと言われた。
声は何処か淡々としていて、少し怖くなった祐樹。
でもそんな事より、大切だった姉から出て行けと言われる方がつらかった。
膝から崩れ落ち、呆然とする祐樹。
その姿に背を向けて華憐は部屋を出ていくのだった。




