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日々是成長  作者: どこかの人
7年目の1月
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夏の三角と誕生日

今日の登場人物


末永智美「豪快な母さん。」


末永椛「豪怪な息子、素直に誕生日おめでとうとは予行練習で何回か言ってたけど声がデカすぎて母親に聞かれてしまい赤面していた。」

 7月の7日、連なる星々。




 宴もたけなわ、日付がもうすぐ変わろうとしている深き夜……肌寒い砂漠にて。

 聞こえるのはお互いの会話とサクサクと砂を踏む足音だけ。


「いやぁ、年に一度の誕生日パーティーは楽しいもんだねぇ。 歳の甲斐なく騒いでしまってさぁ。」


 普段は冷静な母親も酒が入ると盛り上がるし、場の雰囲気を楽しませるのはお手の物……普段とは全く違った一面を見せてくれるものだ。

 いつもは恥ずかしがって歌わなくともこういうときだけはカラオケで熱唱したりもする。


「良いんじゃねぇの? 誕生日くらいはハメ外したって誰も何も言わんよ。 まぁ、今日の主役は母さんだが……8人もいるとなると流石に多すぎて騒がしすぎたんだがな。」


 俺と母さんは騒がしい神社という名の宴会場を抜けては静かな砂漠をのんびりと散歩する。

 雲ひとつない晴天の夜空には天の川だって見える。


「母さんは何歳になったんだ?」


 いつも疑問に思ってた事だ。

 去年は何だったか。


「私は永遠の18歳さ、あっはっは〜!!」


 まだ酒が抜けてないのか赤い顔をして背中をパシパシと少し痛いくらいに叩く。

 そもそもそれは去年も聞いた……となると実年齢はわからない。


 他の母さんにも聞いたことがあったが、そのときは永遠の7歳とか言ってた。

 すくなからずとも俺がガキの頃から見た目が何一つ変わってないはずだ。




 いやまて、俺は何歳なんだ?

 誕生日はわかるがこの手について疑問に思おうとすると……まぁいいか。

















 しばらく歩くと母さんが不意にこんなことを言い出した。


「あそこに見えるのはベガとアルタイル……つまりは織姫と彦星だ。 そして白鳥のデネブ。」


 指を指した先にはひときわ輝く三角形に並んだ星々。

 それはわかるが星座や星に興味のかけらもない自分にとってはどれがどれだかわからない。


「織姫と彦星ねぇ。 恋人になって浮かれて遊んでばかりいたから引き離されたんだろ?」


 あーやだやだ色ボケするってのは、その点俺はあまり彼女とデートしないなぁ……それはそれで死活問題だが。


「何を言ってるんだ? 織姫と彦星は夫婦よ?」


「嘘だろ?」


「ホントホント。 アンタ一体学校で何教わってきたんだい?」


「何も教わって……いや、それはない。 プラネタリウムの授業はあったけどよぉ、んな昔のことなんて覚えてるわけ無いだろ?」


 思い返してもどうしても暗くなるとプラネタリウムは寝てしまってあまり記憶にない。


「そういう母さんも、父さんとあまりイチャイチャしすぎて引き剥がされないようにな。 はっはっは!!」


「そうさねぇ、あんまり独占しすぎると他の私に嫉妬されちゃうからね。」


「あー……まぁ、うん。 母さんの事情も大変だな。」


 冗談で言ったつもりだが母さんの苦笑いはどこか思うものがあったのか空を見つめるも、やはり母さん達は同じ同一の存在であってもお互い意識したり嫉妬するのだろうか。


 それはともかくとしてハッピーバースデー、母親達

星座に疎くても空を見ると三角形がなんとなくわかるはず。

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