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日々是成長  作者: どこかの人
7年目の1月
1332/1341

子宝三昧

子供は世界の宝!!

 7月の5日、宝物たくさん。




 今日は珍しく母親がスーパーへ買い物についてきてくれと直々にお願いをしてきたが、どうしてわざわざ自分なのだと不思議でならない。

 自分は自炊に関してはほぼ最低限レベル、ならば料理の得意な女子衆、カツラを筆頭に頼めばよかったのでは無いかと思うものだ。


 迎えに来た車に乗り込む。


「すまないねぇ。 予定相手で都合いいのはミカンしか居なくてさぁ。」


「どうして俺なんか?」


「あら? 嫌だったかい? まぁ、いい歳こいて母親と買い物に行くのは小恥ずかしいもの、ならば反抗期も可愛いものさね。」


「あぁいや、なんと言うか俺は家事とかそういうのほぼ無縁だし、良いのかなーって……ん?」


 そう言うと膝の上にチラシを載せられた。

 よく行くスーパーのものだが赤線でチョックをしてあるもので一際目を引く商品が。


「今日は卵の特売だ。 こんな値段でお一人様1パック買えるのはめったにないよ。 それに他の子を連れて行くと自分用に使いたがるからねぇ、料理には無縁のミカンを連れて行こうってわけさ。」


 納得だ。

 お菓子作りのモミジに料理人のカツラなんか同伴させたら絶対に1人1パックなど自分用に買うに決まってる。

 それはウチの女子衆にも同じことだろう。


 ならばここは俺にしかできない仕事なら快く引き受けておく。

















 カゴの中には卵が2パック。

 これでしばらくは持つだろうし、お礼にお菓子やカップ麺も工面してくれた。

 昨日仕入れたばかりだがまぁ在庫は大いに越したことはない。


「本当は息子娘全員で買い物できたら楽しいだろうねぇ。 そしたら9パックも買えるのに。 こんな子沢山な家庭は他に例を見ないだろうねぇ。」


 母さんはとても満足げに胸を張って言う。


「世界記録はもっと凄いぞ!! 69人も産んだ女性がいるって聞いたことがあるぞ。」


「そんなことあるものかい。 第一に赤ちゃんはお腹の中で10ヶ月も過ごすんだよ……。 そんなに子供いたら何年かかるんだい。」


 自分だってこれを聞いたらにわかには信じられなかった。

 だが生命の神秘とは可能性の結晶、そういうレアケースがあってもおかしくはないということだ。


 元にウチの家庭も相当レアケースだが、それはさておき。


「多胎児が多かったんだ。 四つ子が4組、三つ子を7組……双子なんて16組も産んでるんだぞ。」


「す、スゴい母親の力を感じる。 完敗だよ。」


「母さん達も十分凄いけどな……俺は全く頭が上がらんよ。 いつも父さんと同じで尻に敷かれてばかりだし……やっぱり母さんは偉大だなって。」


 そう言うと母さんは照れくさそうに微笑む。

 少しだけ目を丸くして、よもや反抗期の息子からそんなことを聞けるとは思ってもなかっただろうから。

 いつもはからかわれてばかりだから少しはこちらも1枚取ってみたかったものだ。

母は偉大なり!!

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