怪物との戦い 光の新たな覚醒
久しぶりの投稿です。現在、過去の話を一つにまとめる作業を行っています。読んでいておかしくなる場合がありますがご了承ください。しかし、楽しんでいただけたら嬉しいです。
ご意見ご感想をお待ちしています。
「ええ。ええ。いいですね~。いいですね~」
上機嫌にモニターを眺める白衣の男。
「何を見ている」
一人の男が部屋へと入ってきた。
「なるほど」
白衣の男が見ているモニターを見て男は納得する。
「あなたにも分かるでしょう~。この戦いを~」
「さあな。こんな子供がそんなに素晴らしいか」
「ええ~。それはもう~」
「まったく」
男はため息を吐くと部屋を出ていった。
その姿を見送った後。白衣の男は再びモニターを食い入るように見始めた。
「いいですね~。不完全ですが予想を大きく出ていますね~」
笑顔でモニターを見る白衣の男。
「さあ~。さあ~。これからが本番ですからね~」
「ハアァァァ!」
触手を回避し、怪物の脇腹辺りに蹴り技〝日花〟を入れる。
怪物は飛ばされる。
「すごい」
光はその光景を見て改めて自分の力の凄さを実感した。
『マスター。油断してはいけません。あの怪物に決定打になっていけません』
シャイニーの言葉どおりに怪物が起き上がってくる。
「じゃあ。試しに」
光は意識を手の平に集中。すると手から白い野球ボール程の大きさの球が出現した。
「ハァ!」
そして、怪物にむかって放った。
球の正体は光の創り出した魔力弾であった。
放たれた弾が怪物にむかっていく。
そして、
弾は怪物に当たる前に消えた。
「え」
光は目の前で起きた現象に戸惑う。
「シャイニー。一体」
『わかりません。一体何が起こったのか』
シャイニーの声にも驚きがあった。
何もしてこないのを見て好機と見たのか怪物は触手を槍のように再び突いてきた。
光はそれを回避していく。
「シャイニー。あの現象が何なのか解る?」
『すいません。分析に時間が必要です。すいませんが』
「わかった。それまでにこっちでもなんとかして見る」
シャイニーの言葉を光は引き継いだ。
光は触手を回避しながら接近しようと進む。そして、怪物に拳や蹴りが入る距離まできた。
光は、月華を叩き込もうとした。
その時怪物の口から何か吐き出された。
「うわっと、」
ギリギリ体を倒しれかわす。
地面に当たったそれはジュウ~。という焼けるような音を出し煙をあげた。
『マスター!今のはあの怪物が吐き出した。溶解液です!当たったら魔法装束でも溶かします!』
「それはちょっと困ったね」
その事実は重大なものだった。
(接近戦を封じられた)
遠距離からの攻撃は当たる前に謎の障壁に消され、例え迫りくる触手を避けて接近しても口から吐き出される溶解液にやられる。
「さて、どうしよう」
光は、不味い、と思った。
『マスター。解析まで後、少しです。それまでどうか』
「了解」
シャイニーの声を聞き、構え直す。
(魔法が無理な以上、接近するしかない)
再び、光は地を蹴った。
怪物の懐に入ろうとする。
「グァ!」
突然、下から顎に強い衝撃が走った。
(何が…)
確認しようとするが視界が一回転してそのまま地面に叩きつけられた。
『マスター!』
「だ・・大丈夫・・・」
頭に衝撃がいっていたために脳震盪を起こしかけていた。
「ぐ!」
再び、光の体に衝撃と痛みが走る。
怪物の追撃が始まったのだ。
全身を触手で滅多打ちされる。
そして、最後のとどめとばかりに光の首に巻きつき締め付ける。
「う・・・ぁ・・が・」
気道が塞がりはじめ息をするのが困難になりだした。
(意識が飛びそうだ・・・)
『マスター!原因がわかりました!』
「シャイニー」
『原因は、怪物が展開していた防護壁です。これは魔力を吸収する事ができるんです!』
魔力を吸収。
(そう・か。だから、だったら・・)
光は意識を総動員して自分の魔力を高めた。
光は自分の内側から溢れる気配を感じていた。全身からは魔力を高めた影響か光の体が輝きはじめていた。
「ギッ!!」
怪物もその変化に驚く。
「う、くうぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
光は渾身の力を入れた。
その瞬間。光を中心に爆発。触手はちぎれ怪物は吹き飛ばされる。
光輝く中で言葉が呟かれる。
「我、今こそ、纏う。偽りの衣を破り、真の姿を現し、継承する」
呟かれた言葉と共に光はさらに輝いた。
光が消えたそこには新たな姿をした光の姿があった。




