目覚め 2
「う」
一気に視界がクリアになりここが遺跡だと判断できた。
「僕は、無事だったの・・・か?うん?ええええええ!!な、なんだ!これ!?」
光は自分の今の状況に驚愕した。
自分は今、この遺跡までに着ていた普段着ではなく。見たこともない白く、水色の装束を着ていたからだ。
(これは、まるで明里達が着る魔法装束みたいじゃないか!?)
『そうです』
光に先ほどまで一緒にいた少女の声が響いてきた。
「何がどうなって」
『落ち着いて下さい。簡単に説明しますと。マスターは、私を纏う事に成功したのです』
「成功…。そうか。あの時の!でも、この装束は?」
『それが魔法装束です。それにマスター。気づいていますか?御自分の変化に』
「自分の変化?」
「成程」
光は突然の第三者の声で思考を中断された。
そこには男が再び腰の剣を抜くところだった。
「まさか。お前が、継ぎし者、だとはな。だが、こっちの目的は変わらない。今度は、お前ごと、消してやる」
瞬間。剣が抜かれると同時に紫色が混じった漆黒の光線が光に放たれた。
光は、両腕を交差させて防御の姿勢をとった。
しかし、それは無意味だった。光に当たる前に透明な障壁が光線を受け止めたからだ。
「何!」
「え」
男は自分の攻撃を防がれた事に驚き。
光は自分の前に出現した障壁に困惑した。
「これって」
「マスターの魔力がマスターの危機に反応して形成されたものです」
「僕の魔力」
少女の説明は信じられない事実だった。
「でも、僕は魔力を」
『説明は後です。今は私の指示に従って下さい』
「わかった」
光は訳がわからずであったが少女の指示に従った。
『まず。右手に何かを集めるようなイメージをして下さい』
光は言われた通りに右手にイメージする。すると右手に何かが集束していくのを感じた。そして、右手は白く発光し始めた。
「そうはさせるか」
男が光の行いは自分にとって危険だと判断して剣を振りかぶってきた。
「何!」
男はここでも驚かされた。
光が剣を紙一重に回避して懐に入ってきたからだ。
『そのまま一気に』
腰を沈め
『打ち込んで下さい!』
輝く右手を男の腹に打ち込んだ。
「はぁ!」
「ぐぁ!」
一撃を受けくの字になって吹き飛んでいく。
「はぁ。はぁ。」
吹き飛んでいく男の姿を見ていた光だったが、糸を切れたように意識を失い倒れた。




