襲撃
「今日も、お疲れ様!」
「お兄ちゃん!お疲れ!」
「しっかり休め!光」
「ありがとう・・ございます」
光は、三人にどう返事していいかわからなかった。
「もう!何でそうなるかな」
明里が頬をフグのように膨らませる。
「そうね。今更敬語わ・・ねえ」
「そうだぞ。光。男ならビシッとしろ。ビシッと」
今度は、香苗と茜にダメ出しを受けた。
でもなあ。この状況でどう言えばいいのかな。
おもわず、そう内心で呟いていた。
今目の前にいる明里、香苗、茜。そして、三人の内二人は、魔法院での先輩である。光としては馴れ馴れしく返事をするのに少し抵抗感があった。
「だって、三人とも。今じゃあ、他人じゃないで「「「・・・・・」」」だから、ため口はダメだと」
「確かにお兄ちゃんとは、赤の他人になっちゃったけど、それでも、お兄ちゃんとは普通にお話したいんだよ」
「光。それは私も同じだ」
「そうよ。光君。それに私から思うに今更って感じがするよ」
再び三人から言われる。
「分かった。じゃあ、魔法院以外でなら」
光は、根負けし降参という意味を込めて言った。
それを聞いて三人は、わかればよろしい、と頷くのだった。
その後、神無月邸から自分の寮へと向かう途中でそれは起きた。
「!」
光は咄嗟にバックステップをした。
するとそこには、人影が立っていた。
「誰だっ!」
光の問いに人影は、答え、とでも言うかのように光へ接近してきた。そして、突きを放ってきた。
光は、それを回避する。
再び。
また、光は、横にずれ避ける。しかし、光は避けた瞬間に人影の腹辺りに拳をいれた。
「ぐっふ!」
腹をおさえ後退る。
相手に不利。
しかし、光には、口元が見えない人影が笑っているように思えた。
「ぐ!」
光は自分が痺れ始めている事を知った。
さっきか。
光は理解した。
自分が拳をいれた時にやられたのだと。
光は、相手と距離をとりながら状況を見る。
状況は、光に悪い方へと動いた。
光は後ろから気配を感じた。
振り返ると同じような人影がいた。そして、それを合図に後二、三人。現れた。
「ヤバイな。これ」
今の自分の状態はまずいという状態に近づきつつある。しかし、逃げることは難しい。じゃあ。どうするか。
答えは一つだった。
構えをとる。
「やるしかない」
人影達を見据えた。
人影は一斉にきた。
ある者は、突き。ある者は、魔力の弾を飛ばし。ある者は、ロッドを使ってくる。
普通なら袋叩きになるはずだ。
光は、それらを全て避けていた。
見事な足運びでそれらの攻撃を避け、逆に相手を翻弄する。
「くそっ!何故だぁっ!?」
ついに人影の一人が悪態をついた。
光はそれにどうじることなく相手する。
そして、
「月花!日花!」
そして、新体操選手顔負けの動きで蹴りをいれていった。
人影の全員が蹴りによって飛ばされる。
しかし、光の顔は優れなかった。そして、その場に崩れた。
(ヤバイ!体が)
激しく動いた分薬のまわりが早まったのだ。
人影達が再び、起き上がり光に迫る。
(まずい)
光は思った。
「お兄ちゃんに、何すんの!」
突然、叫びととのもに水の弾が人影達を襲った。
「光!」
「光君!」
「お兄ちゃん。大丈夫!」
そして、そこに、先程別れた三人がこちらに走ってきていた。
人影達は、多勢に無勢と見たのかその場から立ち去った。
光は、立ち去った方を見た。すると人影達がいた場所に光る何かを見つけた。
そして、痺れている体を何とか動かしそれを拾うのであった。




