不穏な動き
主人公の展開の遅さに困っています。
もしかしたら、少し、早めるために改変するかもしれません。
「決闘・・・ですか?」
光は相手の言った言葉に確認をとるように尋ねる。
「ああ、そうだ!決闘だ!何度も言わせるな。無能!」
「一応、言いますけど、僕を倒したところでまったく評価になりませんよ。まったく」
事実、光の評価は、最悪と言っていい程低い。例え、決闘して勝っても評価に付かない。なので、光に決闘をする生徒はここに入学してから一人もいない。
「うるせぇ!今日の模擬戦闘で俺のメンツが台無しになったんだ!」
「メンツって、僕はあなたに恥をかかせた記憶はありませんよ」
「俺にとっては、あの戦闘は、認めねぇ。無能のお前が俺の攻撃を全て避けれるわけがねぇ」
(つまり、逆恨みか。困ったな)
光はこの状況をどう脱するか考えた。
「いいじゃない。やってあげなさいよ。弥生君」
その時、ここには聞こえないはずの女性の声が響いた。
声の先には光のよく知る人がそこに立っていた。
「神無月先輩」
こちらに近づいてくる彼女は、日頃家で見せている子供っぽさはどこえやら、今の彼女からは優雅でどこか気品に溢れていた。
相手の男子生徒も彼女の登場で目的を忘れて彼女に見とれていた。
「夜宵君。彼の申し出受けてあげなさい」
何故に命令口調?
ツッコムところを間違えているが光は彼女の言葉に疑問を抱いた。
(何で、受けさせようとしているんだろう)
「えっと、神無月先輩、僕が何故、決闘を受ける必要があるのでしょうか」
決闘は、強制ではない。対戦する本人の合意があってはじめて実現する。
そのため、光は、合意していないので決闘は成立していなかった。
「何だ、逃げるのか。別にいいぜ。そしたら、お前は、退学だからな」
「退学!?」
彼の言葉に光は、ここに来て驚愕した。
「た、退学って、どういう事」
「なあに、これでお前が負ければ、成績によっては、退学確定だからな」
その言葉に、光は、自分の立場が再び、危うい事になりはじめているのに気づいた。
そして、かすかに神無月先輩の方を見る。
彼女からも相手に悟られないように僅かに頷く。
その反応を見た光は、自分の判断は一つしかないのだと思った。
そして。
「分かりました。この決闘、受けさせて貰います」
その一言を口にした。




