控え室での会話
二十一話を削除しました。
いくつを付け足しました。ご意見ご感想を待っています。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
光が控え室に入る前の数分前。光の控え室に入っていく者がいた。
その者は光のバックを漁り、ある物を取り出した。それを取り出した者は不気味な笑みを浮かべるのであった。
そして、数分も経たない内にその者は取り出した物をバックに戻すと控え室を出ていった。
この行為が光にどんな影響を与えるのか。それは、それをやった当事者しか知ることのできない事であった。
控え室に戻った光は、椅子にぐったりと座り込んだ。
「思っていた以上に辛い」
光は、自分のバックから水筒を出して口に運んだ。
「はぁ、はぁ、生き返る・・・」
含んだ水分が身体を刺激して爽快感を光に与えていた。
「おおっーい。光、来たぜ」
ドアを開けて健太が入ってきた。
「お前、すげえな!あの風戸相手に善戦しているなんてよ」
健太が興奮しながらが言ってきた。
今まで、他人にそんな事を言われた事がなかったため光は照れくさそうに頭の後ろを掻いた。
「善戦なんてしてないよ。総合的に見ればあっちが有利だよ。それに結構ギリギリの闘いだったしね」
「それでも、すごかったぜ!お前をバカにしていた奴らが全員唖然としていたんだぜ!お前に見せてやりたかったよ」
健太は、今度は、維持悪い笑みを浮かべながら言った。
光は、その様子を想像して苦笑した。
暫く、話していると健太が切り出すように言ってきた。
「さっきの決闘で使ってたのって、なんだ?何かの拳法なのか?」
健太の質問にどう答えてやればいいか考えていた光は、暫く考えていたが話す事にした。
「あれは、何ていうか、家で教わる事がなかった僕に義理の祖父が教えてくれた技術だよ」
「あの蹴りもか」
「あれは、違うよ。あれは、僕の本当の両親が残した拳法の書を基に祖父が教えてくれたものだよ」
「お前の本当の両親が残した拳法か。なんか、すげえな」
「そうかな」
「そうだぜ。あの風戸を追い込んだ拳法なんだからよ」
「ありがとう」
健太の賞賛に光は有り難く受け、礼を言った。そして、自分にこの力を残してくれた両親に改めて感謝した。
光は、もう一度、水分補給をしようと水筒に手掛けようとした。
しかし、自分の口に持っていく前に落としてしまった。
「?」
光は一瞬、自分の手を見た。
「どうした?」
光の変化に気づいたのか健太が聞いてきた。
「いや、ちょっと、手が痺れて」
光は、一度、手を握ったり広げたりする。
(なんともない・・・か)
光は、大丈夫なのを確認すると時計の方を見た。
「そろそろ、時間だ」
「お、そうだな。頑張れよ。どんな結果になっても一泡吹かせろよ」
健太はそう言うと控え室を出たいった。
光は、その姿を苦笑しながら見送ると自分も行こうと立ち上がった。
「!?」
しかし、自分の意思とは関係なく、崩れた。
呆然としていたが力を入れて立ち上がると何ともなくなっていた。
光は自分の体の異変に多少不安を覚えながら控え室を出た。
決闘場に向かう途中で光は、茜と明里と出会った。明里は、光を見ると満面の笑顔を見せながら抱きついてきた。
「お、おい、明里」
「さっすが、お兄ちゃん!」
「そうだな。流石だな。私達を魔法なしで互角にやれるだけある」
「いや、互角じゃないから」
「何、お前が今の立場じゃなければ。あの分家など、敵ではない」
茜の言葉に光は苦笑した。
「ありがとう。姉さん」
「ま、やれるだけやってこい」
「そう!そう!あんな奴なんかぶっ飛ばしちゃええーーーッ」
茜の言葉と明里の発言に自然と笑みが光に浮かんだ。
「じゃあ、いってくる」
そう言って光は歩きだした。
しかし、光は、自分の体に起こっている変化に不安を抱いているのであった。
(なんだろう?さっきから薄々と感じるこの痺れは)
光は、不安を振り払うように決闘場に歩いていくのであった。




