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料理長ダンケ(28)(独身)

感想ありがとうございますー!

がんばります!


「ナンデナン!?」


「ちょっとなぁー?何人かがなー?いないんだよなぁー?なんでだろなー?」


「また首にしたんですか!?」


ダンケさんはいい人、いい人なんだけと直ぐに首にする。

特につまみ食いは一発で首。


「俺の仕込んだ獅子尾鮭の燻製、全部食われたんだよ!!!!勉強の為のつまみ食いならわかるぞ?でもなんで俺が!苦労して!仕込んだ燻製食うんだよ!しかも全部!!!アホか?アホなのか?」


「首だわ!!!!」


うーん、庇護することなく首!!!





破れた軍服を脱ぎ捨て、群青のコックコートを纏う。

食肉加工部隊、別名コックチームの制服だ。

私が着ていたのはカーキの軍服だ。

カーキの軍服を着るのは一般兵。

階級があがると、各砦の色の腕章。

ノーデンのカラーは黒ですな。

トップクラスになると真っ黒の軍服に金の飾りと刺繍の入ったものになる。

つまり閣下の部隊、白狼部隊は皆真っ黒の軍服でまじかっこいい。憧れ。


このコックコートはダンケさんがくれたものだ。

結構ここには手伝いに来ているしね。

そんなコックコートを着た自分を鏡で見る。

冴えない顔をした前髪長めの女。

やけにコックコートが似合わないそんな女が私。

かさついて色の悪い肌と、消えない隈。

ボロボロの爪とひび割れた節々。

まぁ、なんて

「…不細工。」




「さて、やるか。」


今日作るのはロティ&ロースト。

ホーンディアーのロティとホロー鳥のロースト。

まずホロー鳥から。

内臓を取り出して空になった腹にニンニクとハーブを入れる。ハーブはうーん…ミントじゃなければいいんじゃないかなー?

今回使うのはタイムとローズマリー。

そして全体的に塩コショウをしっかりまぶす。

腹の中にもしっかりまぶす。

そして焼いている最中に足が開かないよう、しっかり紐で搾り上げたら、油を塗る。

全体的に塗る、ヌーリヌリ。これ大切!

そしてオーブンにぶっこんで焼く。以上。

これを58匹全部やる、やるったらやる。

たまに油を掬ってホロー鳥にかけるのも大切。

この油と野菜くずを使ってグレイビーソースを作るから、ホロー鳥は途中で取り出して野菜くずを投入する。

あとは他の人がやってくれるから放置。


次はホーンディアー。

コックコートに着替えている最中に、解体が終わりブロック肉となったホーンディアー。

これまた塩コショウを全体的にヌーリヌリ。

あとすりおろしニンニクを刷り込む。

血抜きもして、鮮度もまぁまぁだけど臭みは気になる。

気にならないって人もいるけど私は気になるので、しっかり下処理をする。

フライパンにたっぷりのバターを入れ、バターがとけたら肉を焼く。

じっくりじっくり火を通す。

脂ののった、とはいってもホーンディアー自体が脂の少ない肉質だ。

牛肉でやるみたいに表面をしっかり焼くのではなく、じわじわ焼くのが良い。

バターをかけながら、表面が乾くことの無いよう焼き上げる。アロゼって言います。

そしてフライパンごとオーブンにどーん!

10分程焼いたら出して、休ませておく。


「おーい、ラングレーちゃーん!」


「はーい?」


「これ、ソース。味見してみ?」


「はむっ。んー!ベリーのソースですか!美味しー!!!!」


「おー、ポンコツ。終わったか?終わったな?よし行ってこい。」






「はえ?私はベリーソースの味見をしていたのでは…?」


目の前にはサービスワゴンにのった色とりどりの美味しそうな料理の数々。

見渡せば、大きな窓と重厚なカーテン。

俯けば緋色の絨毯。


ここはもしや砦のお偉い様が住むところでは!?

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