表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/28

料理長ダンケ(28)


「ぐあぁっ!!??」


さて帰ろとしたそのとき。

背中に激痛が走った。いや、これ電気かな?

めっちゃいたい!


「あっ…うぐっ…な、なんなの…?」


回りをみてもなにもいない。

誰もいない。気配もない。

えっ…怖い…


「落雷?こわっ、帰ろう…うっ、痛い…。」


多分、肉が裂けてる。

血も出てるし、めちゃくちゃ痛い。


「回復…っ魔法、得意じゃないんだけどなぁ…。」


実はこのようなことは初めてではない。

これまでも何度か出撃しているけど、絶対に背後から攻撃されるのだ。

今みたいに電撃だったり、衝撃だったり様々。

私の知らない魔獣がいるのかもしれない。

きっと他の人は対処法とかもバッチリなんだろうなぁ。

私だけだよ怪我してるの。

それなら対処法を聞きたいところだけどね…この砦で親切に教えてくれる人なんか1人しかいない。

しかもその1人はスーパーエリートなので、下っぱの私がおいそれと会いに行くことは出来ないんじゃ。


「はぁーっ、痛い…血は止まったけど…。」


ちょっと寒くなってきた。

あーやばい、血を流しすぎたかな?


「ポーションポーション…。うへぇまずい!!!!本当に不味い!おぇっ、臭い、まずっ。何回飲んでも不味い!味の改良をしろ!早急に!!!!」


出撃の際、義務付けられていることがある。

その1つに軍支給のポーション所持がある。

そう、ポーション。緑色の回復薬。

初めて見たときは感動したね!本物や!てな。

しかしこのポーション、くそ不味い。

そうだよな!原材料は薬草と魔力と水だもんな!

草の味がちゃんとするよ!!!ありがとう!!!!


「よし、元気になったし帰ろ。エドガー様に怒られる。」


そして再び砦に向けて歩みを進める。







「遅いぞ!!!!ラングレー!!!!」


「申し訳ありません。」


「迷惑をかけるなと言っただろう!!!貴様のことは金輪際受け入れんからな!」


あのあと帰る途中に見つけてしまった。

この時期脂ののった雄のホーンディアーを…。

ホーンディアーは今からが繁殖期で、雄のホーンディアーは体力をつけるためにモリモリ餌を食べる。

その結果美味しくなるわけで。

このノーデン地方は極寒の地でもあるが、毎日が冬じゃない。

短いながらも夏があり、ガチンコバトルフィールドにも若芽が芽吹く緑の季節がやってくる。

まぁ今なんだけどね!!!

険しい環境を駆け抜ける引き締まったボディー。そして芽吹いたばかりの若芽モリモリホーンディアー君、食べないわけにはいかない。

部隊にはもう入れないけど、まぁいっか。

こんな落ちこぼれ、誰も気にしないし。

そうだ、ダンケさんのとこに所属しようかな。





「ダンケさーん!お肉とってきたよぉ!」


「やっときたか。待ちくたびれたぞポンコツ!」


「お待たせ!はい、ホロー鳥。」


この砦にはだいたい180から200人程勤めている。

その大人数の食事を一手に担うのがダンケさん率いる

『食肉加工部隊』である。

魔獣肉の調理から、繊細なデザートまでなんでも御座れ。

彼らに作れない料理はないのだから!!!


「おぉ、やはりポンコツは筋が良い。血抜き処理が完ぺきに出来ているし、内臓も食えるな。」


「ありがとうございます。でね!これ!みて!」


「ん?おぉ!ホーンディアーか!しかも雄ときたか!」


ぽいぽい空間ボックスから取り出す。

空間ボックスいいよね、中の時間は進まないから痛まない。


「おー!コハクちゃん!今日は君が近距離戦線か!」

「ラングレーちゃんの処理は適切ねぇ。」

「羽までむしってある…使いやすっ。」


ここでは私の事を誉めてくれる人がいる。

嬉しいなあ、ここにいたいな。

でも魔法使いなのに戦わないのはだめだろ。

痛いの嫌だな。

魔法使いなのに?


「よし!ポンコツに任務を与える!この任務が成功したら俺特製のホーンディアー料理とホロー鳥料理を好きなだけふるまってやる!」


「やる!!!」


やる気充分!!!よしこい!


「では任務を与える!」


「はい!」


「メイン作っといて、ホローとホーンディアーで。ホロー鳥はお前が獲ってきたやつ全部な?あとホーンディアーは上層部のやつに食わせるからまぁまぁなやつで。」


「ファッ!?」




ふぁっ!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ