2/9
Ⅰ 星夏実依はクラスメイト?!
屋上にたどりつくと、そこには長髪の少女が端のフェンスに寄り掛かっている。
この声の主は、あの少女のようだ。
行ってみよう。
俊也は、さりげなく近寄ってみた。
少女は、真剣なまなざしで台本と書かれた、ノートに向き合いしゃべっているのが見える。そして、俊也がいることにも気付かないくらい集中していた。
邪魔してはいけないな、そう思った俊也は教室に戻った。
「あ、いたいた。どこいってたんだよー。」
いろんな人とつるむ中で、一番仲良い安藤夏が階段から下りてくる俊也を見つけた。
俊也は、さっきの出来事を話すと夏はにやにやし始めた。
「あー、星夏さんでしょ?。星夏実依。演劇部のスターだよ。」
「星夏実依?。」
俊也が首をかしげると、
「ってか、同じクラスじゃん。忘れたのかよ。クラス一いや、学年一の美少女なのに。」
夏は、得意げに話し始めた。
「文武両道、才色兼備。誰もが憧れる女子だよ。」
「へえー。」
俊也は、うなづいた。
そして、もう一度、星夏実依のことを考えた。
星夏実依・・・か。




