第8話 導きのオーパーツと1日目の終わり
ここで軽くアンティキティラ島の機械について説明
アンティキティラ島の機械(Antikythera mechanism)は、紀元前2世紀頃の古代ギリシャで作られたと推定される、世界最古の歯車式アナログ計算機。
作者は不明だが、内部構造は現代の高級機械式時計を凌駕する精密さで考古学界に衝撃をもたらした代物。
プラネタリウムなどの先祖にあたるような存在。
探検隊では『エレヴニティス』とよばれるオーパーツである。
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「では、オーパーツとして機能するか試してみようか。ヨナ、文献には何と書いてあったっけ?」
「上の取っ手のようなものを時計回りに半回転させ「C」の字でとめ、下の方を反時計回りに2回転。そのあとにもう一度上の取っ手を時計回しに数字の60まで回す。すると側面から歯車が出てきて文字が現れる」
「そうだ、ありがとう」
言葉を発さなかったヨナが流れるように使用方法を明かす。
彼はいったい何者なのだろうか。
「おっ、動き出したぞ!」
リーダーが言われた通りに取っ手を回すと賑やかな金属音を立てながら、歯車が回りだした。
目の前で動き始めるオーパーツにみな息を潜める。
内側から薄い板が覗き、2分ほどかけてそれが歯車の回転により箱の上部まで来ると、ガシャガシャ音を立てていたオーパーツは動きを止めた。
「ブレナ、ヨナ、何か書いてあるか読み取ってくれ」
「了解」とヨナが答える。
ヨナのことを警戒しつつ金属板を覗き込むと
"塔"
"目"
"時計塔"
の3つの絵と文字が浮き出てきた。
「書いてあるのは塔、目、時計塔だけだ。それ以外は空白だが何かしら書いてあったのだろう」
「もしくはこれらのことが書いてあると思われる場所へいけば謎が解けるかもしれないな」
ヨナの高めの声に続き書いてあったことを話す。
ヴィクトールもフィルムスも少し考える表情をしたが、一つの結論にたどり着いたようだ。
「もしかしたら世界的にも有名な塔というのにオーパーツは隠されているのではないでしょうか」
「同じ意見だね。塔自体がオーパーツの可能性もあるからね。"目"というのは何を意味するのかはわからないがまずはその"塔"に向かえばよいだろうな」
オーパーツは人の想いや固有の物語で存在が証明される。
王はそう語り、我々を探検隊 兼 回収班とした。
「とりあえず今日はもう休もう。体を予想以上に酷使してしまったことだし、ルカシュに料理の腕を振るってもらおう」
「まかせんしゃぁい、火さえ用意してもらえばすぐにできるぞ」
一同賛成し、オアシスのほとりにテントを立てて野宿をすることとなった――
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「ほんとにルカシュの料理はうまいな、疲れた身体に染み渡るぞ」
「へっへ、そう言われるとまた嬉しいねぇ」
「でも実際、とってもおいしいのよ!今度、よかったらレシピを教えてほしいです。」
ヴィクトールとルカシュ、セージは仲良く談笑している。
フィルムスとクリスは師弟で砂漠の砂について話し合い、コンラートは1人で黙々と地図を書き上げていた。
シャルロッテは先に寝床に入り就寝し、クレマンとマテオは地下で起こったことや自分たちの生い立ちを語り合っていた。
姿が見えないのはヨナとレオナールだ。
エレベーターで一緒だったが、2人の素性は何も知らない。
強いていうならばヨナはオーパーツや地上の知識が豊富で、レオナールは探索や斥候の役が得意ということだけ。
背中を預けて探検するにはまだ信頼できない人物たちだ。
「リーダー、ヨナとレオナールは何処へ?」
「彼らなら少し離れたところにいるよ。ヨナは湧き水のところで軽く水浴びをしていてレオナールは散歩がてら砂漠に慣れようとしているみたいだ。声をかけてこようか?」
「いや、自分で見てくるので結構です」
「あんまり人の詮索をするのはぁ良くないから気をつけろよぉ」
ルカシュの間延びした声とヴィクトールのハツラツとした声を背に受けて歩き出す。詮索、か。確かにそうかもしれない――
――レオナールはテントから50メートル程離れたところで突っ立っていた。
音を立てないように近づき、様子を観察する。
何者かと話しているのが聞こえてきた。
「そうかそうか、慣れてきたならそれでいい。あまり無理しないでくれよ」
レオナール以外には誰もいない。同じく通信機も動いている様子はない。
彼が何者と話しているのかともう少し様子を見ようとしたその時、鋭い声が響いた。
「テラ、どうした!」
気配が気づかれたかと身構える。
その瞬間、足元の砂が跳ね、瞬時に足が砂に固定されていた。
判断を見誤ったらしい。レオナールはやはり他国のスパイか。
砂の舞ったあとを確認し、レオナールが近づいてくる。
「…ブレナじゃないか。あまり驚かせないでくれ」
「それはこちらのセリフです。この罠は何の為に?」
「罠なんかじゃない、れっきとした生き物だ。テラ、放してやってくれ」
レオナールが声をかけると、足の動きを封じていた砂が消えていった。否、砂に見えた6本の節のある脚が潜っていった。
「…なるほど、あなたは確かに蟲を飼っていましたね。ですがこんなところで何をしているのですか?」
「テラに砂を合わせてやっている。地下性の蟲が日の光を浴びたら即死とは言わずとも弱ることは確実だろう。君こそ何をしているんだい?」
素直に怪しんでいた、などとは言えない。
仮に敵だったとしても探検する間は同じチームだ。どんなことがあろうと今回の冒険では1人でも欠如するのは避けたい。
「当ててあげよう、ブレナ。君は初見の相手には簡単には気を許さないタイプと見える。俺が1人コソコソと何かしら企んでいると思ったのだろう?だがこの通り、通信もなにもしていない。少しの間だけだから、互いに信頼するのも大事ではないかい?」
信頼しろと言われても完全に背中を預けることはできない。
だが彼の言うとおりだし、敵だという確証は何もない。
自分の心配のしすぎだったのだろうか。
一応警戒はしておくが、怪しみすぎるのも良くないかもしれない。
「…そのとおりです、すみませんでした。どうしても自分の命を預けるかも知れない相手には慎重になりがちでしてね」
「まぁそうなるのもしょうがない。テラもある程度砂に馴染んだことだし、のんびりテントに戻ろうか」
「戻る道すがら、その蟲についても教えてください」
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キャンプ地に戻ると、既にヨナも戻ってきて横になっていた。
焚火の火も僅かに揺れている程度で、起きているのはヴィクトールとフィルムスだけだった。
「おや、おかえりなさい。誤解は解けましたか?」
「まぁ俺はもともと誤解してなかったけどな、フィルムス。まだブレナは燻ってるだろうけどそのうちわかってもらえるさ」
「ふむ、まぁこれから旅を共にする仲間、仲良くやっていこうじゃないか。僕とフィルムスは交代で番をする。まだ地上に関しては未知数なことが多いから警戒したほうがいいと思うからね。」
自分の寝床に入り、うとうとし始める。
1日目で早くも1つのオーパーツを手に入れた満足感と、慣れない環境での疲れで横になった途端猛烈な睡魔が襲ってきた。
そして、まだ話し合っているヴィクトールとフィルムスのちらちらと揺れる影を見ながら深い眠りへと落ちていった。
なんだか1つのシーンを長々と書いてしまう癖、直したいです。
そして文章に書く力が全くなぃー
次回は地中海をわたり、旧イタリアに上陸する感じです!地理苦手なので「ここおかしくね?」と思った方、連絡いただけると幸いです(_ _)
大まかなですが、地震等災害でプレートがバンバン動いた感じなので地図とかだいーぶ変わってるところがありますがご容赦ください。




