第17話 精神科医の受難
「クレマン達が生きてたんですか?!良かった…」
「…心配したが無事のようだ。まだ通信は安定しないけどね」
一時撤退し、ヨナとクレマンの無事を確かめたあとに話を聞いた。
彼らが話したのは驚くべきことだった。
次の話はクレマンの話した体験談である。
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斜塔から飛ばされたあとに目を覚ますと、鬱蒼とした森の中でした。
ヨナもケガはなく、エレヴニティスも無事だったのですが、通信機だけが無残に壊れていたのです。
他の荷物は何事もなかったのに、それだけが離れた場所に弾け飛んでいた。これはおかしいと思い周囲を散策してみたのですが――
その時、壊れていたはずの通信機から急に皆さんの声が聞こえてきたんです。
どういうわけか息を吹き返した通信機に安心したのですが、直後に嫌な違和感を覚えました。
突然、足を掴まれ口を塞がれて拘束されたのです。
相手は死角から襲ってきました。
その時の手は締め付けられるような、冷たいものでした。
どうにか対抗しようとしたものの息が詰まり、そのまま意識を失ってしまったのです。
そこまで話したときにリーダーが口を挟んだ
「…話の腰を折ってしまいすまない。だが君たちは今どこにいるかわかるか?通信機はなぜまた使えるようになったんだ?」
「…それも今からお話しします。完全には安心できませんが今は落ち着いた状態ですので。
私たちは、地上世界で生活する方々にお会いしたのです」




