表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/74

ep.65 La♪Ra・RISE!(ララライズ)育成計画見直し、演技・発信を強化へ

演技レッスンが終わったあとも、スタジオの空気はどこか残っていた。


言葉にされなくても、全員が同じことを考えているのが分かる。


——このままじゃ、足りない。


俺はそのまま事務所に戻り、会議室のドアをノックした。


「失礼します」


中にいたのは、猫太さんと岡さんだった。


机の上にはタブレットと資料が並んでいる。


いつもの打ち合わせより、少しだけ空気が締まっていた。


「お、颯太。ちょうどいいところだニャ」


猫太さんが顔を上げる。


「今、今期のレッスン計画、組み直してるところニャ」


岡さんも軽くうなずいた。


「さっきの演技レッスン、見てたでしょ」


「はい」


答えながら、さっきの光景が頭に浮かぶ。


誰も間違ってはいなかった。


でも、誰も“完成した”状態でもなかった。


猫太さんが、タブレットをこちらに向ける。


「結論から言うとニャ」 と指で画面を軽く叩きながら続ける。


「今までの育成、間違ってない。でも——足りないニャ」


岡さんが続けた。


「歌とダンスだけだと、“アイドルとして成立する最低ライン”には行ける」

「でも、“選ばれる理由”にはならない」


その言葉は、さっきのレッスンと繋がっていた。


猫太さんが画面をスライドさせる。


「まず、演技ニャ」


「今後、演技レッスンは強化する」


岡さんが補足する。


「今日で分かったでしょ。全員、ほぼ素人」


「でも逆に言えば、ここ伸びたら一気に差がつく」


俺は自然とうなずいていた。


翔太の止まった表情。


カノンくんのズレ。


辰煌の過剰。


全部、思い出せる。


猫太さんが次の項目を指す。


指が止まった先には、“発信”と書かれていた。


「発信力ニャ」


岡さんが言う。


「今はね、“見つけてもらう力”がないと始まらない」


「どれだけ実力あっても、見られなかったら意味ないから」


猫太さんがうなずく。


「発信力=戦闘力、ニャ」


その言葉は、はっきりしていた。


「だから、レッスンとして組み込むニャ」


「発信もトレーニングするニャ」


俺は思わず聞いた。


「そこまでやるんですか?」


岡さんがこちらを見る。


「やるよ」


岡さんには迷いがない。


岡さんが静かに言う。


「今までは、最低限アイドルとして“土台づくり”段階だった」


「これからは、“選ばれるために何をするか”の段階」


その言葉に、少しだけ重みが乗る。


猫太さんが笑う。


「やること増えるニャ」


「でも、これやらないと勝てないニャ」


少しだけ間があって、岡さんが小さく笑った。


「じゃあ、細かいスケジュール詰めよう」


猫太さんがペンを手に取る。


会議は続く。


やることは、確実に増えた。


でも——


それは、前に進んでいる証拠だった。



*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ