ep.54 BENからの封書 ― オーディション始動
キャラランドの会議室に、ひとつの封書が置かれていた。
差出人――BEN。
(……来た、か)
封を切る前から、分かっていた。
八手社長がキャラランドに来たあの日、廊下で交わされた“オーディションの話”が、
ついに動き出したのだと。
椿社長が静かに書類を広げる。
「……BEN主催、男性アイドルユニットオーディションね」
岡さんと猫太さんも自然と視線を落とした。
「テーマは――“究極の偶像”」
その一文に、部屋の空気がわずかに張りつめる。
椿社長が続ける。
「JPの参加は決定済み。
ただし、その他のメンバー構成は白紙」
猫太さんが、資料を軽く叩く。
「JPはセンター確定。
でも、それ以外はゼロから組み上げるニャ」
椿社長が続ける。
「ユニットはJPを含む3名以上。
人数に上限は設けていない」
岡マネージャーが小さく息を吐く。
「……規模じゃなく、完成度を見るってことですね」
「BENが求めてるのは――
最初から“完成に近い存在”。
JPと並んでも、見劣りしない人だ」
俺は資料をめくる。
“所属形態は問わず応募可能”
つまり――
「ギルド567のメンバーも、応募できる」
椿社長が頷く。
「無理に背中を押すものじゃないと思うの。
あくまで……“ひとつの選択肢”として、渡したい」
猫太さんが続ける。
「ギルドは、囲い込む場所じゃないニャ。
次へ進む扉があるなら、隠さないニャ」
資料の一文に、視線が止まる。
“採用後の所属は、BEN”
(……送り出す前提だ)
キャラランドでも、ギルドでもない。
その先は、最初から明示されている。
でも。
それでも。
「ここから始まった」と言える場所があるなら、それは無駄じゃない。
BENが掲げる“究極の偶像”。
JPは、すでにそこに立つことが決まっている。
だが、それ以外の席は――
まだ、空いている。
(……始まるなら)
その時、俺は。
応援する側でいたい。
送り出すことも、キャラランドの仕事だから。
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【ギルド567メンバーの皆さまへ|お知らせ】
BEN主催の男性アイドルユニットオーディションの告知が届きました。
本オーディションは、
応募条件を満たしていれば所属形態を問わず応募可能です。
(※ギルド567メンバーに限らず、条件を満たせばだれでもご応募できます。)
■概要(抜粋)
・主催:BEN
・テーマ:「究極の偶像」
・JPのユニット参加は決定
・その他メンバーは未定
・採用後の所属:BEN
応募するかどうかは、それぞれの選択です。
ギルド567は、誰かを留める場所ではなく、
「ここから始まった」と言える場所でありたいと考えています。
挑戦する人がいるなら、その選択を応援します。
詳細は追って共有いたします。
――キャラランド/ギルド567運営
*キャラクター原案者*
英賀田 雪雄 :日花子
根古島 カノン :日花子
京極 真秀 :茶ばんだライス
折原 千鶴 :夏也 すみ
狭山 那音 :ギフカデ
Daz・Garcia :HUNGRY
赤河 辰煌 :ウニヲ
佐藤 翔太 :niko




