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ep.55 BEN-偶像(アイドル)の条件

俺(伊藤颯太)は、大晦日の会見映像をもう一度流していた。


あのときは、胸のざわつきばかりが先に立っていたけれど――

今は、少しだけ落ち着いて見られる。


ステージ中央。


黒のジャケット姿の八手美和社長が、迷いなく言う。


「究極のアイドルとは、絶対的な“偶像”です」


……揺るぎない。


言い切り方が、もう強い。


BENビーイーエヌ


モデル事業で成功して、俳優・女優もバンバン輩出。


LoHiオリジナル5の一角。


で、今回初の男性アイドルユニット。


挑戦、というより。


これは――勝ちにいってる。


画面がJPに切り替わる。


21歳。奈良出身。


17歳でデビュー、デビュー曲がショート動画でバズって一気にブレイク。


特徴的なダンスは「踊ってみよー」で拡散。


19歳からアメリカ拠点。


今やアメリカもアジアも人気圏内。


……スペック、えぐい。


でも俺が引っかかったのは、そこじゃない。


JPは、作詞も作曲もする。


振付も自分。


つまり。


“作れる人間”。


ただのスターじゃない。


BENがこれまで世界に出してきたのは、ほぼモデル。


JPはその流れを変えた存在。


転換点。


そのJPを、BENがつくる新しいアイドルユニットの中心に置く。


そして今回の会見で、はっきり言っていた。


「JPと共にLoHiへ参戦する仲間は、オーディションで決めます」


つまり。


JPと同じステージに立つメンバーを、これから選ぶ。


JPもオーディションの審査員として参加する。未来の“チームメイト”を、自分の目で選別する。


……なるほど。


基準、甘いわけがない。


JPと並べるか。


JPと同じステージで戦えるか。


世界を見てきたあの人の隣に、立てるか。


八手社長ははっきりと言った。


「どんなに手を伸ばしても、届かない存在。それが偶像です」


キャラランドは、原石を磨く場所だ。


一緒に成長する。


距離が近い。


応援が力になる。


でもBENは違う。


最初から“完成度”を見ている。


偶像アイドルは、手に届かない存在。


むしろ、届かないから憧れになる。


……シビア。


JPがいる時点で、

「とりあえずやってみたい」じゃ足りない。


可能性だけじゃ、ステージに立てない。


それでも。


それでも手を伸ばす人がいるなら俺は応援する。


送り出すのも、キャラランドの役目だ。


映像を止める。


画面の中の八手美和社長は、相変わらず揺れてない。


偶像アイドルの条件は、もう提示されている。


JPという基準も、はっきりしてる。


あとは。


それでも目指すかどうか。


そして――


BEN主催・男性アイドルユニットオーディションは、すでに始まっている。


テーマは「究極の偶像アイドル」。


JPを中心とする新ユニットのメンバーを選抜。


所属形態は問わない。


プロも、アマも。


この物語の外にいる誰かも。


偶像アイドルを目指すなら、扉は開いてる。



※現在、BEN所属男性アイドルユニットオーディション(イラストコンテスト連動企画)開催中。

詳細はこちら↓

https://music-book.jp/salon/detail/289



偶像アイドルは、届かなくていい。


でも――

それでも、手を伸ばす人がいるなら。


物語は、また動く。


*キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

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