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四話 銃の扱い方には注意しよう

昨日の夜投稿できなかった分です、すみません!

本日の夜はきちんと投稿できると思います……?

 最後の魔獣を真っ二つにし息を吐く。

 襲撃に来た魔獣の全てが殲滅され、辺り一帯は血の海と化し悪臭が漂い、血の霧が蔓延していた。

 魔獣を包囲殲滅し終わった防衛隊の人々や(しゅう)などは荒い息を吐き肩で呼吸をしていた。


「被害の確認を急げ」


 問題なく終わったかと思われるものの、一応の被害確認が行われている。

 かすり傷程度でも怪我は怪我であり、医療班の方へと連れていかれるだろう。


「……」


 柊は無傷であり、何の問題もなかった。


「皆んなは……」


 キョロキョロと周りを見て、木々の間から妹達の姿を探した。

 すぐに四人を見つけて、傷一つないのを確認しホッと一安心。とそこでハタと気が付いた。

 一人いない。


「どこに……?」


 一緒に居たはずがどこにも居ない。戦闘中は一切気にしていなかったために、完全に頭の中からすっぽり抜けてしまっていたらしい。


「まさか逃げた……?」


 恐怖から逃げ出したという考えも出てくるが、あり得ない。あの顔をした人間が何もかもを投げ捨て、尻尾巻いて逃げるわけがない。

 逃げているのなら、あの顔をズタズタに引き裂かないと行けなくなる。

 なぜならあの顔は……。


「―――っ⁉︎」


 突如、遠くから爆発音が聞こえてきた。

 考えていたことすらその音に塗りつぶされ、意識がそちらに引っ張られてしまう。

 爆初音は柊のみならず、他の人々にも聞こえていたらしい。

 爆発音のした方を全員が向いていた。


「っ、光った……」


 爆発音のした方は特に何もない、断崖絶壁の崖が広がっているだけに過ぎない。

 でも、そんな崖の向こう側にある森林の木々の間から、度々何かが光って見えていた。


(魔獣はここに襲撃しに来た……位置関係からしても、まさか)


 その何かはこの魔獣達を操っている何者かではないか? という考えが芽生えた。

 酒呑(しゅてん)の話も耳にしたことはある。知略に長けた何者かが指揮をとっているのでは、と言う話を。

 その考えがチラついた瞬間、柊の足は自然と動いていた。森林の悪路を駆け、超速でその地点にまで接近する。


「やっぱり光ってる……!」


 疑いは確信へと、走る速度を上げてその地点に向かうのだった。


 目の前で突き出される魔法陣から連続的に豪火が飛んでくる。

 だが、それら全てをクネクネと蛇行しながら避けつつ詰め寄る。道中、立ち並ぶ木々も利用しながら。

 後一歩でナイフが当たると言う所で、ぐわんと視界がズレる。気付いた時にはふわっと綺麗な弧を描き後方へと飛ばされてしまった。


「……づっ」


 臀部を激しく強打したことでやってくる激痛。息が出来なくなるほどの激痛に悶える暇すらなく、美少女の次なる攻撃を咄嗟に回避した。


「ちょこまかと……」


 木や茂みなどで視界を遮り魔法攻撃を避け続けること数分。

 辺り一帯の地形はなかなかにボコボコになっていた。

 木々も何本か倒木していたり、一瞬にして燃え尽き木炭と化しているのも数本。

 地面は盛り上がっていたり、クレーターができていたりと。

 先ほどまでの森林の穏やかな様相は消え失せ、今や砲撃を受けたかのような激しい戦場のようになっていた。


(無詠唱な上に連発可能な範囲攻撃魔法って……)


 先ほどからやられているように、バカ火力の魔法を連発されてしまうと近寄ることもできない上、離れても魔法の餌食となってしまう。

 地形が変わる程の威力のある魔法を喰らえば流石の『想像』でも厳しいだろう。


(ならっ、目には目を歯には歯を。飛び道具には、飛び道具でっ!)


 背を木にピッタリとくっつけながら『創造』を行使。

 造り出したのはP-90のサイドアームとして作られた自動拳銃FN5-7だ。

 非常に強烈な貫通力を持ち、専用弾を使えば100メートルからの距離でもNIJ規格レベルIIIAのケブラー製ボディアーマーを撃ち抜く性能を持つ。

 無防備な人に向けて打つような銃では決してない。


「―――ふっ」


 そよ風よりも静かなその漏れた微笑みの声は、緊迫したこの状況では全く耳には入ってこないものだ。

 木から身を出して銃を正しく構え、躊躇なく引き金を引いた瞬間だった。


「"それ"の対策は十二分に過ぎていますので、無駄ですよ」


 目の前でFN5-7が暴発(バックファイア)した。

読んで頂きありがとうございます!!

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