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七十四人目
私は母親に殺された。これは比喩でもなんでもない。
「あなたなんて、産むんじゃなかった!死ね!」
ありきたりなセリフで私の人生は幕を閉じた。びっくりしたのはその後だ。
「あれ?」
心臓の鼓動を感じながら瞬きをすると、その日の朝に戻ったのだ。
「あなたなんて、産むんじゃなかった!死ね!」
でも、私は再び母に殺された。だって、殺されるにふさわしいなと思っちゃったの。
「あなたさえいなければ、あの人は……」
母の再婚相手を奪ったから。でも、惚れられるのをどうやって阻止すればいいのか。それが分からない。




