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六十九人目
もうやだな。何回も言ったこの言葉。一体いつになった私は夢から逃げられるのだろうか。
今日も今日とて、似たような考えが私を包んでいく。それでも時間は進んでいく。私を置いて進んでいく時間を疎ましく思いながら吐き気を我慢する。
何もできない自分が、何もしない自分に、何もしたくない自分を、自分が嫌悪しているのがわかる。
でも、やめられない。一度見た光を忘れられない。
最初の景色は忘れてしまった。今の景色はきっとあの時に望んだ景色とは違うけれど。
一歩も進んでいないこの足跡を私はどういう目で見ればいいんだろう。




