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四十六人目
海で一人立ち尽くしていると、見知らぬ人たちが大声で何か叫んでいた。
あれ?見つからない時間のはずだったんだけど。
「うるさいよ」
軽々しく人に言葉を吐くな。その言葉がどんな意味を持っているのか知らないのかこいつら。
一歩ずつ進んでいくと、後ろから何人かが私に走りかけてくる。
死ぬな!とか、まだ頑張れ!とか無責任な言葉を投げかけながら。
「迷惑だな……まぁ、もう遅いけど」
すでに首のあたりまで深いところまで来ている。足に重りをつけてあるし、助からないだろう。
「素晴らしき世界でした。来世にも期待してないです」




