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四十五人目
脳が快楽物質を分泌しているのがわかる。
「あぁ〜さいっこ〜」
「お前さ、趣味悪いぜ?首吊るのが趣味とか」
「うるさいよ」
首を吊ってギリギリまで吊るされる。死ぬ直前を彼が見極めて助けてもらう。助かった時の空気が最高にうまい。それだけじゃない。
「死ぬ直前に脳が死を和らげるために快楽物質を分泌するの。それがたまらなくイイのよ」
「それが趣味悪いってんだよ」
「そういうあなたこそ、首を吊って苦しんでいる恋人を見て興奮する変態でしょ?」
彼は顔を真っ赤にして否定する。
「似たものどうしね」




