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四十二人目
「最悪……」
最悪だ。よりにもよって山の途中でパンクしやがった。電話も繋がらないし……
「何が24時間対応だよ……」
ため息をつきながら自転車を手で押していると車がやってくるのが見えた。
「すいません!助けてください!」
いきなり垂れてきた救いの糸を逃す手はない。
しかし、車は私を素通りしていった。
「クソが……死ね……」
その時だった。後ろから轟音ととてつもない風が私を襲った。
「え?」
振り向くとそこには千切れている体や炎上している車があった。
「なんで?」
もしかして、私が死ねっていったから?
いや、あり得ないだろ!ただの偶然!
「本当に?」




