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少女妄想幸福日記  作者: ハル
28/84

二十八人目


人を殺した。


この国ではどうやら私は殺人犯ではないらしい。しかし、確かに私は人を殺したのだ。


罪のない人間を。


「お願いします。お金を貸してください」


フローリングに額を擦り付けて両親に許しを乞う。


「私はまだ、高校に通いたいんです」


1時間ひたすら頭を下げて、なんとかお金を貸してもらえた。もちろん、厳しい条件や罵倒もされたがお金さえ有ればどうでもいい。


「お前は、人殺しだ」


産婦人科に向かう最中、運転している父から急に出てきた言葉に私は耳を疑った。


「殺してないよ?」

「いいや、殺した。罪のない子供を」


嫌味かよ。


「嫌味?」

「人を殺した自覚を持て。これからのお前の手は常に血で汚れているんだぞ」


よく分からなかった。


だけど、なぜか私は涙を流した。

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