【39】杞憂と覚悟
『突然真面目にどうした?』
『……俺はね、確かに親としてアイツが確り生きてるか。
確り国政をやってるか心配ではある……
サミュエルの作った国の人間は、言い方を帰れば【旧人類】な訳だ。
奏汰の国は生まれ変わった【新人類】……
でもな俺も結局サミュエルと同じく人類を生み出している形になる。
人間は賢くもあり愚かな生き物である事。
奏汰の国を見てみろ。
この短期間でここまで国が成長するんだよ。
理由はな……人間は知能が高い。
だから監視が必要なんだ。
奏汰が良くても周りが豹変することもある』
【通信】
『ソール、ウラン、ラスク、パン太郎、ゲイト、今から神都頂上に来てくれて』
『神様!お久しぶりでございます!』
『来たか。
サミュエルの国を攻めるにあたって、多くの死者が出る。
その死者はウランにやる。
……ここからが本題なんだが……お前たちには情報操作をしてもらう。
仲間にもだ。サミュエルの国は俺が崩壊させる。
更地にしてしまうまで周囲には結界で幻覚を見せる』
『何故そんな手の込んだ事を?』
『万が一の為だ。
サミュエルとサミュエルの国を消すことで、俺がこの世界に来たことの意味は為すと思う……
ただ人間はどう動くか読めない所も正直ある。
奴隷として酷い仕打ちを受けてたとしても、同族の滅亡は俺たちに対しての恐怖感不信感を植え付ける可能性がある。
なので攻める時は奏汰には伏せる。
アイツは大丈夫と思うんだが……大丈夫であって欲しいんだが……』
『天使として言わせて!
戦いを見たら奏汰ちゃんが壊れるかもしれない……
だけど……だけどね!見せなきゃダメ!
それで変貌したら、ここにいる皆と各地の王達で止めようよ!
神様が……父親が大切な事を隠し事しちゃダメだよ!』
『うん、正々堂々と君らしく進む方がいい。
それでダメなら親父として拳骨してやれよ』
『そうだね。
あんたは父親以前に神様なんだから、もっと堂々としてなさいよね。
愛情が出ちゃったんでしょ?
それで怖くなっちゃったんでしょ?
それは妾たちも同じよ……
妾たちにも子供が居るからわかるよ……ね!ダーリン!』
『そうだね。神様は優しすぎなんですよ。
我々眷属は貴方に絶対なる忠誠を誓ってます。
神様がよく言われる……【助け合い】をしましょう!』
『何があっても大丈夫です!僕も皆と同じ気持ちです!』
『それで最近、奏汰の眷属としての力を減らしていたのか……』
『気づいていたのか……』
『アホかお前は!
どれだけの時間お前と一緒に居ると思ってる!』
『そうだな……皆……ありがとう』
『当然!』
『ただアイツが変わったら俺は拳骨じゃ済まさない。
アイツには罪の重さを教えてきたつもりだ……
罪を犯すなら断罪する』
『お前が如何なる決断をしても、ここにいる奴らは皆、お前の考えに従うさ。
お前が来なかったら、この世界の者達は未だにバラバラだった。
皆感謝しているんだ。お前の思うようにやればいい!』
『ありがとう。悪の根本サミュエルを消す。
ルドラ着いてきてくれ。他は自国に戻り最悪に備えておけ』
『はは!!仰せのままに!!』
次回5章突入でサミュエルと激突です!
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