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無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした  作者: メバル
3章

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29/76

【29】奴隷たちの声

 建琉の時代より500年以上前の話。

 人間の王が誕生した。

 6番目に代替わりしたタイミングだ。

 王の名は【サミュエル・ラッセン】元5番目の神だ。

 今では神としての能力はない人間の王。

 ただ1つだけ特殊能力を引き継いでいる。

 記憶を残し生まれ変わる。


 このクズによって500年以上も圧政を強いられて来たのだ。

 逆らえば拷問され奴隷落ち1度奴隷に落ちれば終わり。

 更には色々な行動制限を設けられる。

 食べ物がない故に死者の肉を食らう者もいたが、勿論それは禁忌なのでバレれば拷問される。

 その後また放置と徹底的に虐げる。

 これを日常化することにより、貴族と国民たちは娯楽として楽しんだ。


『お帰りなさいませ!健汰様!』


『あの子は?』


『元気にはなりましたが、凄く怯えておりまして正直者どう接していいか……』


【通信】

『じぃちゃん聞こえてるね?

 その子から話を聞きたい。

 同じ境遇に居たじぃちゃんにしか話さないかもしれない。

 力を貸してくれないか?』


『勿論だ。この転送装置って物に乗ればいいのか?』


『そうだ。スレイさんも一緒でいいから早めに頼む』


 転送装置で建琉とスレイが到着。


『ゲイト、案内しろ!コッペお前も来い』


『このような状況でして……』


『なるほどな……周りは洗脳によって教え刷り込まれたモンスターだらけ。

 まぁ怖いよね。じぃちゃん頼む』


『承知した。生まれて名を貰ったか?』


『名前……ない。名前……ほしい』


『そうかそうか。

 そうだなぁ……

 この世界の神様の名前を一文字を取り【奏汰】はどうだ?』


『奏汰……うれしい……僕の名前。

 あの、何故この世界の神様の名前を何故知ってるの?』


『知ってるとも、この世界の者は皆知ってるぞ。

 魂に刻み込まれるからな。よく考えてみなさい』


『戸……河……健……汰……様?』


『そう、俺だよ。

 奏汰、君に起きた事を全て話してくれないかい?』


『神様!は、はい!わかり……ました……』


 そうして奏汰は話し始めた。

 物心つく頃には母も父も居なかった。

 食べ物もなかったし、取る手段もなかったから、虫とか魚やネズミの死骸を食べて食い繋いでいた。

 勿論病原体の塊なので、病を患い死ぬ寸前の所を助けてもらった。

 最近ではスラム街と接触しないように巨体な壁が作られた。

 完全に隔離状態だった。

 月に1回だけ護衛を連れた役人が街に来る。

 数名の若い女と若い男を連れていく。

 奴隷にも3種類あるらしく……

【性奴隷】【使役用】【娯楽用】(拷問)最後は使えなくなったらスラム街に捨てられる。


『俺が居たときと然程変わっていないな。

 壁が出来たくらいか。相変わらず酷い扱いだよ』


『胸糞悪いなぁ……性奴隷?使役?拷問が娯楽?』


 健汰が怒りを見せた為に空気が割れるような圧迫感が押し寄せてきた。

 ルドラが瞬時に奏汰を守り健汰を制止した。


『抑えろ健汰!』


 ルドラの一声で冷静になった健汰。

 あのまま解放していたら眷属でないものは即死。

 眷属でも重症を追う状態だった。


『ありがとう、ルドラ。もう大丈夫だ。

 奏汰……君はまた人間の世界に戻りたいか?

 モンスターとか刷り込まれたかもしれんが、ここにいる奴らを見てもモンスターって思うか?』


『戻りたくない!

 けど……奴隷の人達も皆悪い人じゃない……

 素行が悪い人も居るけど生きるためだし……

 ここの人達、最初は怖かった。けど今は一緒にいたい』


『奏汰、ここにいて構わないよ。

 ただ……奴隷の者を全員救う事は出来ない。

 奏汰だけ眷属になることを許す。

【神の名の元に命ずる】

 奏汰を我が子とし側近として側に置く。

 奏汰……お前はこれより我が子とする。

 父として何をしてあげれるか分からんが、親として神として、お前の身は俺が守るから安心しろ』


『神様……これよりは父上とお呼びします』


『ハハハ、呼び方なんて何でもいいよ。

 奏汰の呼びやすいようにしなさい』



 まぁそんな感じで義理ではあるが俺にも息子が出来た。

 神の子供になったことで一気に成長する。

 知力→急激向上。

 身体能力→ゲームでよくいうカンスト。

 魔法→カンストしている。

 次はダークエルフの救済だな。


次回4章突入です

ソールたちも出す予定なので

これからも楽しんでください

宜しければ

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無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした

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