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無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした  作者: メバル
3章

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28/76

【28】葛藤と役目

 健汰も元は人間だ。

 日本育ちの人間で型に嵌められた生活をしていたので─────

<人が死ぬ事><人を殺す事>にはある程度の躊躇いはあった。


 神となり全てを超越し生も死も等しく平等な感情も芽生えてきていたが、彼は虫の息だった人間を助けた。

 それは神の意思ではなく、戸河健汰という人間の意思であった。


 その上この状況、躊躇いと言うべきか、葛藤みたいな感情があったのも事実である。

 それでもこの状況は神として役目を果たす義務を重んじた。


『後悔があれば後ですれはいい。

 今はこいつらだ。

 おい!貴族!今からお前に質問をする。

【問1】

 貴様らは何故、亜人や人間を奴隷として甚振れる?

 聞いてますかー?肉塊のおじさん?』


『ふん!答えは明確だろうが!

 身分が低いものが高貴な者に使っていただけてるだけでも感謝するべきだ!』


『【問2】

 それは王の命令か?それとも法か?』


『どちらとも言えるがこれが貴族の特権だ!』


『【問3】

 現在の国王は……

 元5番目の神が転生を繰り返して君臨している?』


『!?!?

 な、な、何者だ!貴様は!』


『ふんふん、ある程度の情報を持っているゴミで助かった。

 予想通りだ。

 これで1つ目のピースは揃った。

 ああ、そうだ…お前の所に居た奴隷は全員解放したから』


『なんてことを!無礼だぞ!』


 鬼斬がぶちギレ寸前だ……


『だって、死に行くお前には不要だろ?

 鬼斬……好きにしていいよ』


『は!皆やれ!』


『ま、待ってくれ!!うぎゃゃゃー!!』


『さて、ギルドの諸君。君達の目的は?

 誰に魔獣だのモンスターだのと教えられた?』


『それは……すまねー、言えねー……

 頼む助けてくれ……

 金は要らねーから、あんた達の事も話さねーから……』


『嘘が見破れないと思っているのか?

 ギルド長の名は【オルタ】だな?』


『何故、何故その名を!?』


『オルタは普段何処に居る?

 これは答えねば……この世の地獄を見ながら死ぬことになる。

 3、2、1、ゼ……』


 血相を変えたボンク。


『受付の女の奥にギルド長オルタ様が居る!!』


『良くできました。さて、ボンクラ君。

 君はこれで人間として生きていくのは不可能になりましたね。

 どうしたい?それと他の奴らは要らん。消滅せよ』


 一瞬でボンクラ1人になった。


『お前は使い道があるな。

 よし、制約付きではあるが命は助けてやろう。

 まずここに来て起こった事全ての記憶の消去。

 潜在意識の中にオルタを誘きだす任務を植え付ける。

 失敗すれば死ぬ事になる。

 君は外の世界に転送!

 ん?

 あーらら、貴族さん達……モザイク必須な状態ですわー……

 グロいわー……あれ、死んでるの?』


『辛うじて生きてます』


『いや、殺してやれよ!エグいわ!』


『か、畏まりました!』


『むちゃくちゃするな、あいつら。

 でも仕方ないかもな。

 虐げられ続けた恨みは簡単には晴れないよな。

 さて城に戻って、あの幼子の話を聞くかな』



次が3章のラストです☆

これから先は…内緒です笑


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無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした

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