【21】人として神として友として……
これより3章突入です
健汰はルドラと丘の上で話をしていた。
『なぁ、ルドラ少しだけ俺の話をしてもいいか?』
健汰にとってルドラは直属の眷属であり従者であるが最も信頼できる友のような感覚であった。
またルドラも健汰の悩みも全て知っていて、ルドラ自身も近い感覚を覚えていた。
『お聞きします』
『ルドラ、畏まったときだけ敬語で構わんが、それ以外は普通に話してくれないか?』
『我を召喚して今に至るまで信頼してくれた君が望むならそうしよう』
『助かるよ。
まぁ大した話でもないんだがな、俺がこの世界に来る前の話だ。
誰からも必要とされず母にすら死を望まれて生きてきた。
俺が今この世界で生きてるなんて誰も知らないし、もう死んだことになってるだろうし、何より誰も悲しんでもいないだろう。
だがそんな俺にも夢があったんだ。世界中で奴隷として売られてる子たち。
明日の飯よりも今この瞬間の飯を食べれるかわからない子ども達。
俺はいつか何かの形で彼らを救いたいって思ってたんだ。
学をつけた子が将来、自分と同じ境遇だった子を救う。
この連鎖を続ければ10年後100年後にでも、その子たちが自分達の国を誇れるようになれる。
別に誰かに感謝されたい訳じゃない。
ほとんどの国ではなにも考えず飯が食える。
食えないってのは人として生まれて1番の楽しみがないんだよ。酷すぎねーか?』
『たしかにな……だがこの世界の人間も……』
『そうなんだ。
この世界でも人間の国では同じ事をしている。
俺はさぁ現世では何も出来なかったよ。
けどね、この世界では俺は【神】だ。
変えれる権限があるんだ。だからこそ変えたい!
それはね、人間だけじゃないんだよ……元々多種族間で戦争してただろ?
戦争して支配してその後は、どうするんだ?使役するのか?
それでは何も変わらないんだよ。1億年経っても変わらない。
争う必要ってあるのか?
俺の考えは結論から言って2つだけなんだけどな。
【皆仲良く助け合って生きよう】
些細な争いならまだしも今の現状なら、俺は1つの種族を切り捨ててでも争いが起きない方法を考えるよ。
皆喋れるこの異世界に置いて上も下もねーよ。
俺からしたら皆等しく平等だ』
『我も同じだよ。
竜族の中でもダークドラゴンは人に懐かず受け入れずだっのだが、君と出会って各地を飛び回る内に主従以上の絆を感じたんだ。
君の優しさは転移される前から齎されていたんだな……
健汰、最期の瞬間まで君と一緒に居させてくれないか?』
『ああ、勿論だ。
ありがとうな、ルドラ……俺と義兄弟になってくれないか?』
『ああ!勿論だ!宜しくな相棒!』
『宜しくな……義兄弟。
更に筆頭眷属になることを許す!』
『仰せのままに!』
『さて、ドワーフの村でも行くか。
先ずは人間以外の種族を纏める。
支配ではなく友として仲間としてな……』
『そうだな!では行くぞ!』
ルドラと健汰が腹割って話せました
眷属としてよりも更に深い絆です
正直、ソール、ウランよりも信頼してる相手です
望まぬ世界に進んでも健汰はより将来より平和になる道を探す予定です(^^)
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