最後の勇者 ハロウィン番外編
はっぴーはろうぃん!
という訳で、バレカラのハロウィン模様です。
可愛い恋人兼主……カーラの部屋。
その扉を勢いよく開け放ち、常にない勢いで帰ってきた主の姿に、私は首を傾げました。
「バレット! トリックオアトリート!」
「はい??」
「えへへ、お菓子をくれなきゃ悪戯するわよ!」
満面の笑みで言い直した恋人に、ああ、なるほど、と思い。
「……えーと、ではお菓子をどうぞ」
常備しているクッキーをカーラに差し出すと、彼女はぷうと可愛らしく頬を膨らませました。
「訂正するわ。悪戯したいからそこに直りなさい」
「嫌な予感がするので却下で」
「えー」
膨れる彼女を宥めて聞いたところ、やはりシュウ様の世界……異世界の風習だったらしく。
「悪戯を恋人のご奉仕と繋げるなんて、異世界人って結構想像力豊かよね!」
なんて、笑う恋人に。
……なら、と思いついたことをそっと囁くと――。
カーラに染まって来たでしょうか、などと。
「悪戯」をしながら、私はそっと笑みを漏らしたのでした。
おしまい。
カーラがハロウィンを知ってるのは、シュウがヴァイスにお菓子をねだっているところに遭遇したからです。
ちなみにシュウはヴァイスから無事お菓子をもらったあと、ヴァイスに「じゃあ、次は俺の番だな?」と微笑まれ悪戯(意味深)をされたとか、されなかったとか。
ひとまず作者は常識人がツッコミの座を降りようとしているのに頭を抱えています。
カーラに染まられたら困るのは一番が作者で二番はヴァイスなんですが……バレットさん戻ってきて……。




