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第81話 独善。
俺は王である前に、究極イケメンだ。
俺には、この優れた遺伝子を、
後世へと伝える義務がある。
『人類総イケメン化及び美女化』
この崇高な理想が達成されれば……
この世界から、
全ての貧困と差別と戦争はなくなるはずだ。
というわけで、俺はさ。
『優良種の純化のための法律』
を徹夜で書き上げた。
内容の要約は以下の通り。
1)全ての美女は、ウンコの所有物とする。
2)残りの非美人と残りのモブ男は、
子孫を残してはいけない。
3)ウンコの子孫は、
ウンコの子孫以外の者との間に、
子孫を残してはいけない。
こうすればさ。
世代を重ねるごとに、美しき血は濃縮されていき、
『美のサラブレット』が出来上がる。
なんて、素晴らしい法律だろう。
なのにさ。
ブサメン議員どもはわめき立てた。
「「「これは悪法だ!
即時、取り下げを要求する!」」」
野次と怒号が飛び交い、議会は紛糾した。
でも、民主主義では数が正義である。
ウンコは叫んだ。
「これより、強行採決を行う!」
結果、イケメン党による、賛成多数により、
『優良種の純化のための法律』は成立した。
これで、俺の名前は、
『貧困と差別と戦争を無くす礎を築いた賢王』
として、歴史に残ることになるだろう。
教科書でいうと、一章全てを費やす文量でね。




