under the MOON
俺は、今、月を見ている。
特に理由は無い。
月には「魔力」「霊力」が有るとも言われている。
お前はどうだ?
こんな話、信じるか?
俺は…
月に、本当に「魔力」「霊力」が有るかどうかなんて事は、分からない。
只、
月には何か、人を惹きつける「何か」が有る。
そんな気もする。
暗く、深い、海の中の様な夜空の中。
唯々、そこに静かに在り続ける「月」。
俺は、今見ているそんな「月」に、懐かしさを感じている。
…何故そんな事を語っているのかだって?
……
―きっとお前も俺と同じ「何か」を感じている―
そう思ったからさ…
「―――」
「ん…。」
「……」
朝の光―
朝の匂い―
朝の音色―
朝の温度―
そういった「朝の感覚」を感じながら、俺は目を覚ます。
「……」
「―また―」
「―何なんだ―」
「……」
暫く考えてみた。が、「ソレ」が何なのか。
答えは出そうに無い為、とりあえず上体を起こす。
「……」
また「ソレ」について考える。
「―アレは、一体どうゆう―」
「―何か…何かが―」
頭を垂れて考えてみても、何も変わりはしない。
「―考えるだけ無駄だな―」
そう結論付け、ベッドから降りた。
身支度をし、ふと時計に目をやる。
「―もうすぐ7時。そろそろだな―」
そう思っていた時
「コンコン」
静かな部屋に響くノックの音。
「―来たな―」
「どうぞ…」「ガチャッ」
「よぉーすっ!ほら、とっとと飯行こうぜ。」
「お前な、俺が返事する前にドア開けるんだったら、ノックの意味ないだろ…。」
「んな事、いちいち気にしてんなよ。いつもの事だろ。」
「それが当たり前であるかみたく言うな。」
「―今日も、またこれか―」
いつもと同じ。他愛無いやりとり。
「―そうだ―」
「―いつもと変わらない、昨日と同じ様な今日が、また、始まっていく―」
「―それだけだ―」
「―あんな事、気にする必要が無い―」
「―気にする必要なんて無い―」
そう思いながら、部屋を出た。




