第93話 オルフェッソ山
そんな一行はランゾ竹林を抜けオルフェッソ山にいた…
~オルフェッソ山~
その場所は荒々しい岩肌に突き抜ける風…
正に岩山とでもいうべき風貌だった…
その道中で…アスが足を止めた…
アス「…オイ」
その視線の先には…見覚えのある形状…
地面にポツンとおかれたお香だった…
ハク「おいおいまたかよ」
オレジ「今度はどんな効果かな?」
アス「やめろって…変なのはもう勘弁してくれ…」
モエ「だったらさ…スルーすればいいだけじゃない?」
当然の提案だが…
ハク「それは無い」
モエ「え?!」
ハク「だって……面白く無いだろ?」
オレジ「ブッーーッ!!!」
キミ「さすがなのだ!!」
シズク「はぁ…」
プリセラ「…本当に…懲りませんのね」
アス「絶対ロクな事にならないだろ…」
モエ「ハク…後悔しても…知らないからね?」
それでも…ハクの手はお香へと伸びていた…着火しようと…
ハクは着火した…すると…
煙が立ち上がる…
ハク「…なんだ?ただのいい匂いの…」
と言いかけるが流石に違和感に気付く…
周りの空気がおかしい
するとハクは振り向いた
すると…ハク以外の全員が青ざめた顔で固まっていた…
そして次の瞬間
モエ「ちょ…ちょっと待って!?な…なにこれっ…恥ずかしすぎるんだけど!?」
オレジ「む…無理無理無理!!これ人前で着るような服じゃないでしょ!?」
シズク「…視線が…耐えられません…!!」
プリセラ「な…なんですのこの破廉恥は…!?」
そしてキミも騒ぐ
キミ「こんなの恥ずかしすぎるのだー!!」
アス「…やばい、シズクの恰好が恥ずかしすぎる…!!」
シズク「…プリセラの恰好の方が問題です」
プリセラ「キミの方がよっぽど恥ずかしいですわ!!」
キミ「オレジのが一番恥ずかしいのだ!!」
オレジ「モエでしょ絶対!!」
モエ「アスが一番だから!!」
それは完全な押し付け合いだった…恥ずかしいの…
ハク「…いや…お前ら慌てすぎだろ」
しかし…誰一人として聞いてはいない…
ハク以外の全員が自分の恰好と他人の恰好に羞恥を感じてしまい
それは正に大混乱って感じだな…
ハク「…なんで俺だけ平気で平常心なんだ?…さっきと何も変わらんよな…?」
そして…
ハク「…大変だな…お前ら」
ハクのその言葉に…
アス&モエ&オレジ&シズク&プリセラ&キミ「「「「「「あんたが原因だろでしょですよなのだ!!」」」」」」」
怒りと羞恥の怒号がオルフェッソ山に響く
しかし…そのお香の効果はまだ続いているようだった…
オルフェッソ山を更に進む一行は…
ハク以外の6人は全員顔を真っ赤にしながら
ぎこちなく歩いている…
モエ「ちょ…ちょっとこれ…無理なんだけど…」
オレジ「誰も見ていないのに…なんでこんな恥ずかしいの…?!」
シズク「…これは…精神的な攻撃です…」
プリセラ「くっ…こんなはしたない感覚…!!」
キミ「ぴっちりしすぎなのだぁーっ!!」
アス「…くそ何でこんなに意識させられるんだ…!!」
ぴちぴちと肌に張り付くスーツ
その感触がやけに強調され…
まるで常に意識させられているかのよう。
思わず息が荒くなるものまで出ていた…
ただそんな中…ハクだけはいつも通り
ハク「…おもしれー光景」
ハクのその一言により…他の6人が反応した
アス&モエ&オレジ&シズク&プリセラ&キミ「「「「「「笑うな!!」」」」」」
そしてアスが苦しそうに言う…
アス「…なあ、いつこの恥ずかしいお香の効果が切れるんだ…?」
ハク「さあな。分らんが…しばらくはこのままじゃないか?」
その言葉に6人の表情がさらに絶望に染まった……
モエ「…最悪」
オルフェッソ山に羞恥とため息が静かに広がっていく…




