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第90話 違和感

ケセラ河原のあの騒動から…しばらく時間が経ち…

お香の煙もすっかり消え去っていた…

そんな中モエはお腹に手を当て…

不思議そうに首をかしげて言った

モエ「……なんか、お腹軽くなってる気がするんだけど」

オレジ「うん……妙にスッキリしてるね」

シズク「違和感があります……」

キミ「なんだか軽いのだー」

プリセラ「……嫌な予感がしますわ」

そしてモエは…ハクとアスに視線を向け言う

モエ「ねえ…あのお香炊いてからの記憶がないんだけど……いったい何があったの?」

そのモエの問いにハクとアスは固まる…

ハク「……」

アス「……」

そして何故か二人とも…

背中の後ろ側に何かを隠しているようだった…

キミ「なんか怪しいのだー!!」

モエ「確かに…見せなさいこれは命令よ」

ハクはため息をつき…

アスと目を合わせ…

観念したように…ゆっくりと手を前に出した。

そこにあったのは色とりどりの卵だった

水色…オレンジ色…黄緑色…金色…そして萌黄色だった…

その光景に…モエ達女性陣の表情が…

一気に青ざめた!!

モエ「…………は?」

オレジ「え…ちょっと待って……それ……」

シズク「まさか……」

プリセラ「……冗談ですわよね?」

キミ「なにそれなのだ……」

ハク「……プライバシー的に…どこぞの大魔王みたいなことするとはな……」

アス「ああ……思い出したくない」

モエ「……ちょっと待ちなさいよ……」

モエのその目には…明らかな混乱と恐怖が浮かんでいた

ケセラ河原にて

再び…とんでもない空気が流れ始めるのだった…

モエ「……まさか……」

アス「…………」

モエ「私たち……産んでしまったの?」

その一言でその場の空気が凍り付くが…一瞬にして砕けた

何故か…それはハクが即座に違うと示したから…

ハク「それはない。神に誓ってそれは無い」

アス「……だけど…恐ろしいお香だったのは間違いないな」

ハク「ああ…」

プリセラ「そんな事言ったら……余計に気になりますけれど?」

アス「……思い出したくも無い」

モエ「そ…そんなに!?」

オレジ「いやそれ…絶対何かあったやつだよね……」

シズク「……記憶がないのが、逆に不気味です」

キミは卵とモエたちを交互に見て…

キミ「これ…ほんとに何なのだ……?」

誰も確信を持てないままに…

だが…ただ一つ分かるのは…

あのお香がとんでもなくろくでもない代物と言う事だった…

ハク「……とりあえず、これは保留だな」

だがその言葉とは裏腹に…

7人の間には拭えない不安が残り続けるのだった。


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