第80話 百合のお香
ハクはアスに言った
ハク「なあアス女子たちにアレを使ってみようと思うんだが…」
アス「ああ研究中にできた代物か…良さそうだ」
その会話を聞いたプリセラは…
プリセラ「何考えてますの?お二人…」
アス「何かって…?百合のお香だ」
プリセラ「…百合のお香…隠語かしら?」
ハク「…隠語じゃねぇよ…百合だな百合」
モエ「百合…」
モエの脳裏にいちゃつくオレジとシズクのとろけた表情が思い出させる
モエ「……」
シズク「モエさん変な事かんがえてましたよね?」
モエ「えっ何のこと何のこと!?」
オレジ「…(ふう…しらじらしいね☆)」
ハク「じゃあ百合のお香を取り出すぞ」
ハクはIBから百合のお香を取り出した
モエ「…なんか普通のお香ね…」
ハク「…普通って言うなよ実験の産物だぞ…」
するとハクはお香を地面に置くと
お香に点火した
ちゃぽぽぽ
その香は…甘く…百合の香りがして…
それは正に香りを嗅いだものを
極楽へと…誘うような感じだった…
アス「……これが百合のお香の香りか…」
ハク「ああ…その様だな…」
プリセラ「ちょ…ちょっと…本当に何を考えてますの?」
正にその瞬間だった…
モエが震わせ上がる…
モエ「…え?な…なにこれ…」
モエの視線が自分の身体に向く…
着ている萌黄色のぴっちりスーツが
いつもよりモエの体型を強調するように見えた。
萌黄色のぴっちりスーツが、いつもより輪郭を強調して見えた。
モエ「ちょっと待って……わ…私…いっまっまっで…こんな格好で……?!」
オレジも赤面し言葉を吐く
オレジ「え?ええっ?あれっ…いつも着てるのに…何で今更…恥ずかしい」
シズク「…っ!!な…なんでこんなに…恥ずかしいんですか…」
プリセラに至っては…頭の顎から耳まで真っ赤に染まっている
プリセラ「な…ななななななな!???わ…わたくし…こ…っこんな……体のボディラインを強調する金色のぴっちりスーツ姿で…皆さまの前に…!!?!?!?!?!」
プリセラは思わずモエの方を見る…すると…
プリセラ「…っ!?」
モエもプリセラを見て…
モエ「…プ…プリセラ…そんな…その…」
女子たちは互いに目が合い…
一瞬言葉が詰まってしまう
周囲を見渡すとそこにいる
"女の子たち全員"がそれぞれのイメージカラーの
ぴっちりスーツを身にまとっていた。
それは普段なら当たり前の光景だったけど…今は…
オレジ「み…みんな……そんな卑猥な格好…してたの……?」
モエ「……当たり前でしょ?私たちずっとこうだったじゃない。なのに……なんで今……恥ずかしく…」
アス「効果は順調だな」
ハク「ああそうだな」
シズク「どんな効果何ですか!!恥ずかしいです…」
ハク「百合のお香はな…同性に対する意識と自己認識を一時的に過剰にする」
オレジ「過剰に…?!」
ハク「戦闘能力やプロポーションは下がらない。だが――」
オレジ「だが!?だがって何!?!?」
アス「ああ…自分がどう見られているかを…強く意識するようになる」
シズク「そんな自覚させられる効果……最悪じゃないですか……」
プリセラ「……っな…なぜ、モエさんが……そんな……」
モエ「……プリセラこそ……そんな……その……」
ハク「まあ安心しろ。効果は長くて数十分だ…だがその間で自分の在り方を見つめ直すには十分だ」
アス「精神耐性訓練の一種だ。神器の力が強くなるほど、こういう精神面の揺さぶりに弱くなるからな…」
プリセラ「……後で…後でちゃんと説明を求めますわよ……」
ハク「ああ、覚悟してる」
百合のお香の煙が…
ゆっくりと草原に溶けていく中…
女性たちは自分自身と…そして"隣に立つ女性"を…
いつもより強く意識してしまうのだった。




