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第76話 Silver & Brown & Black

ぴっちり女神は静かにルシアを指差すと…

ふわりと優しく抱き寄せた。

ぴっちり女神「なるほど……あなたは"守る意志"がとても強い子なのね…そんな貴女には…銀色のぴっちりスーツを差し上げましょう」

ぴっちり女神はそう呟くと…女神の指先から柔らかな光が溢れ…ルシアの身体を包み込む

戦禍と瘴気で傷み…今にも崩れそうだった布の服は…光に溶けるように姿を変えていった…

次の瞬間ルシアの身を覆っていたのは…銀色に淡く輝くぴっちりスーツだった

ルシア「……軽い。それに怖くないわ。不思議……すごく落ち着くの」

少し体を動かしてみても…違和感は一切ない

むしろ…今までよりも足取りがしっかりとして心まで強くなったように感じられる

ルシア「それに…これ……着てると…ちゃんと前に進める気がする」

ぴっちり女神「ええ。それはあなたの心に応えた装備よ。その守りたいって思いが衣装として形になったのよ」

ハクたちは息を呑み…その光景を見つめていた。

恐怖の中にあったはずの洞窟に…確かに希望が生まれた瞬間だった…

ぴっちり女神は一人頷くと次に静かにアスを指差した…

ぴっちり女神「では、次はあなた……」

アスは一瞬だけ驚いた表情を見せたものの…すぐに状況を理解した

ぴっちり女神はそっとアスを抱擁し…彼の内側を覗き込むように目を閉じる。

ぴっちり女神「……なるほどね。観察し…考え…最適解を探す知性。恐怖の中でも冷静でいようとする心」

ぴっちり女神がそう呟いた瞬間…彼女の掌から落ち着いた光が溢れ出した

瘴気に侵され…ほつれた布の服は光に包まれ…

そして…その光が収まると

つぎの瞬間アスの身を覆っていたのは…茶色に淡く輝くぴっちりスーツだった

アス「……重くない。むしろ……思考が……澄んでる。気のせいかはわからないが…今まで頭の中にあった不安や雑音が…整理されていく感じがする」

ぴっちり女神「どうかしら?」

アス「うんこれは…戦う為というより…判断を誤らないため(・・・・・・・・・)の装備だな」

その言葉に…ぴっちり女神は満足そうに微笑む

ぴっちり女神「ええ…その通りよ。それはあなたの"知恵"と"冷静さ"を守り…更に引き出すぴっちりスーツ」

ぴっちり女神は、そっと微笑みながら次にナモを指差した…

ぴっちり女神「次は……あなたね」

ぴっちり女神の様子にナモは一瞬びくっとしたけど…

それは不思議と怖くはなかった…

その様子をみたぴっちり女神は腰を低くして…ナモの背丈にあわせて

優しく抱きしめた…

ぴっちり女神「……なるほどね…怖がりだけれど、誰かを守りたい気持ちがとても強い…それに……お兄ちゃんの背中を…ずっと追いかけてきたのね」

ぴっちり女神がそう呟いた瞬間…彼女の掌から落ち着いた光が溢れ出した

瘴気に侵され…ほつれた布の服は光に包まれ…

そして…その光が収まると

つぎの瞬間ナモの身を覆っていたのは…黒色に淡く輝くぴっちりスーツだった…

夜空のように深く…落ち着いた黒。

派手さはないけれど…それはまるで影がナモの味方をしてくれるような…

不思議な安心感を放っていたのだから…

ナモ「…あれ?重くない…それに…こわくない」

ぴっちり女神「どうかしら?」

ナモ「なんだか……だいじょうぶって言われてるみたい!!」

ぴっちり女神は優しく頷いて言う…

ぴっちり女神「それはね…あなたを守るためのスーツよ逃げる時も隠れる時も…そして生き延びるための力の装備」

ナモ「……お兄ちゃんのそばに…いられる?」

ハク「ああ、もちろんだ」

謎の洞窟の最深部で…

五人の中でいちばん小さな存在は…

確かに"生き残るための装備"を与えられたのだった…


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