第70話 Lubin's Blend: Silver and Brown
~回想シーン・視点18年前~
当時のルヴィン砂漠の…
その中心にあるオアシスには…
現在のぴっちりキャッスルとは…
まったく異なる城が建っていた!!
その名はルヴィン城
ルヴィン王家が代々治めてきた…ルヴィン砂漠の守護の象徴である…
その城の配色は砂の色に溶け込むような落ち着いた配色だった…
どこか威厳を感じさせる城の造りでもあった…
そのルヴィン城の中庭…オアシスの水が流れる水路がある場所で…
当時6歳のハクは…ひとりの少女と並んですわっていた
~ルヴィン城・中庭~
それはルヴィン城のメイドの内の一人の娘で…
それは当時7歳のルシアだった…
銀色がかった髪を肩まで垂らしていて…
要はロングヘアだそれに年上らしい
落ち着いている雰囲気を持つ少女でもあった…
年上らしい落ち着いた雰囲気を持つ少女だった。
ハク「ねえねえルシアちゃん」
ルシア「なぁに…?ハク」
ハク「あのねプリセラちゃんたち、王家の人が今日このルヴィン城に来るんだってさ」
ルシア「……そうなのね」
ハク「王族の人って…プリセラちゃん以外のって…どんな人なんだろうね?」
ルシア「えらい人。だと思うわ…でも……」
ハク「でも?」
ルシア「きっと…私たちと同じ人間よ」
ハク「そっか!じゃあさ…友だちに…成れるかな?」
ルシア「ふふっ…なれるといいわね」
ハクとルシアの会話とは別で…城の正面がさわがしくなって来た…
王家の一行がルヴィン城に到着しようとしていた…
そして…この日が…ハク…アス…プリセラ…ルシア…ナモ…
その5人の運命が変わろうと…していた…
後に"ぴっちりスーツ"というコスチュームへの存在へと繋がっていく…
最初の転機になるとも知らずに…
ハクとルシアが並んで話していると…
小さな小さな声が聞こえてきたんだ
*「お兄ちゃーん」
ハク「お兄ちゃん?」
振り向くと…その場にいたのは…
振り向くと、そこにいたのは
ハクの妹であるナモだった…当時6歳の少女…
ナモ「ねぇお兄ちゃん…待たせてるよ?」
ハク「待たせてる…?あっ…」
ルシア「…?」
ハク「アスとの約束が!!ごめんすぐ行くよ!!ルシア!ナモ!」
ハクはそう言うと城の中を駆け巡る~
ルシア「本当に偉いね、ナモちゃんはちゃんとお兄ちゃんの事見てるんだもの…もしかしたら…ハクより…優秀?」
ナモ「えへへ…」
「えらいね、ナモちゃん。
ちゃんとお兄ちゃんのこと見てるんだもの」
~ルヴィン城・石造りの中庭~
城の回廊を抜けた先…
もう一つの中庭の石造りの場所で…
アスは一人…石造りのベンチに腰掛けて待っていた
当時8歳の少年…
するとそこへ…息を切らしたハクが駆け寄ってきた…
ハク「ごめんアス!!忘れてた」
アス「……まあ…いつも通りだからいいけどさ…その遅刻癖」
ハク「……」
ハクは何も言えずにいた…」
アス「けどな…忘れられて無い事だけ…マシだと思う事にしておくよ」
ハク「あ…アス」
アス「で…何してたの?」
ハク「ああ悪い悪い…ルシアちゃんと話しててさ…」
アス「ふーん…抜け駆けか?」
ハク「なんでそうなるんだよ」
アス「冗談だ…ルシアだろうから…どうせ王家の話なんだろう?」
ハク「なぁ…なんで分かったんだ?」
アス「そりゃあ…今日の城はやけに騒がしい…それに兵士たちの動きも特徴的だ…つまりな…」
ハク「つまり…?」
アス「今日…サンブ王家と…プリセラ王女が来るんだろ?」
ハク「……すげえなお前」
ハクは素直に感心していた…
この当時から…アスは頭が切れる参謀の素質を持っていた…
そしてアスはつぶやく…
アス「どうせなら…面白い一日になるといいな」
ハク「面白い一日…ね」
そしてこの後…
プリセラ王女とサンブ王家の到着が…
彼らの運命を大きく動かすことになる事を…
まだ知る由は無い…




