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配信者とは  作者: 荻波鶴
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ライブ配信

酒とタバコ、ユーチューブ

自宅での娯楽はこんなものだった。


ユーチューブでは特に何を見るでもなく、チャンネル登録をしているチャンネルの中からその日に上げられた物を適当に再生する。

自己啓発や人気の演者の動画、果てはピアノ演奏まで考える暇を与えないためには多数のジャンルを見てきた。

最近の推しはバイオリン講座の動画を見るのとだった。自分でも弾けたら楽しいのかなと月並みな感想が頭を支配し、気付けばアマゾンで練習用のバイオリンを買っていたほどだ。

この時届いたバイオリンは部屋の壁が薄く騒音問題になるかと思っていたが、実際には音すら出すことができずに部屋のインテリアとなった。



そんな余暇を過ごす中で、ユーチューブで昔遊んだゲームの実況をしようと検索をかけた。


  [ライブ配信]


20年近く前のゲームを実機で配信している人が目に止まる。

RTAというジャンルらしい。リアルタイムでゴールまでたどり着くまで競う競技ルールのプレー配信である。


どうせ実況を見るならリアルタイムで盛り上がった方が気が紛れるだろうと安直な理由で視聴する。

バグ技を駆使したRTAは、通常のプレーではまずお目にかかれない、壁をすり抜けたり非正規のキャラクターでルートを走ったり、やりたい放題だった。

チャットにいる他の視聴者が一斉に『GG』とチャットしたため、今まで以上に一体感があるのに感動を覚えた。


そこからの日課は、酒を飲みながらRTA走者のライブ配信を見続けた。

その配信者は別のプラットフォームが本拠地ということを知るのは少し後であった。

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