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お前らはこういうのが好きなんだよな!!!!~佐伯悠馬、異世界で全部やらされる~  作者: 雪森蓮


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総帥、勤労意欲を「デマンド(需要)」で操作する~バカンスは労働があってこそ輝きます~

古代兵器『プロト・ハミルトン』による全自動空調(20度固定)により、世界は永遠の小春日和に包まれていた。


だが、佐伯悠馬さえき ゆうまは、モニターに映し出される「世界全体のGDP(国内総生産)」の急落を見て、ペンを叩きつけた。


「……お母さん。英国紳士は、怠惰を罪とは呼びませんが、『消費の停滞』は万死に値すると考えます。……ノア、クラリス。人類が『寝て過ごす』ことに慣れきっています。これより、全人類に『期間限定・生存ランク制度ハミルトン・ランク』を導入します」


「兄さん、それって要するに、働かないとプロテインが買えなくなるってことっすか!? それは死活問題っす!(野太い声での咆哮・腹筋をしながら)」


「……悠馬様、皆様にまた厳しいノルマを課すのですか? 私は、皆様と一緒にお昼寝したいですわ……」


「……寝言は、目標達成ノルマの後に言いなさい、クラリス。……ハミルトン・ショップ、徳ポイントを全額ベット。発注:『期間限定・超豪華・異世界バカンス島・招待チケット』、および『労働ポイント換金システム』」


悠馬は、空調(古代兵器)の出力を一時的に「35度(酷暑)」に設定変更した。

そして、全人類の脳内(パッチ済み)に、一つの広告を強制ポップアップさせた。


『【期間限定】ハミルトン・リゾート、オープン。……ただし、入場には「勤労」によって得られる「ハミルトン・ポイント」が必要です。……さあ、働いて涼しさを買いなさい』


昨日まで昼寝をしていた人々が、一斉に飛び起きた。

「涼しい場所に行きたい」「働かないと暑さで死ぬ」という、悠馬が人工的に作り出した「需要(飢え)」が、世界中の勤労意欲を爆発させたのだ。


ピコン!

【徳:+1,000,000!】

【理由:世界規模の『失業問題』をマッチポンプで解決し、経済を強制的に再起動リブートさせたため】


「……っ! 100万徳……! ついに桁が変わりました。……お母さん、これで……ようやく、ロンドンまでの距離が、目視できるレベルまで縮まりました……!」


悠馬が、ついに「帰還ゲート」の注文ボタンに手をかけた、その瞬間。


『あはは! 悠馬くん、最高のブラック経営者だね!☆』


女神が、今度は「バニーガールのカジノ店員」の格好をして、札束をバラ撒きながら現れた。


『でもね、みんなが働きすぎちゃって、今度は「ハミルトン・ポイント」の価値が暴騰☆ 世界中の通貨が紙屑になって、人々が「おゴールドなんていらない! ハミルトンのポイントをよこせ!」って、王宮を襲撃して『ハミルトン共和国』の建国を宣言しちゃったよん☆彡』


「……ただの福利厚生を、国家転覆の火種に悪用しないでください」


ピコン!

【称号:『経済の独裁者』『社畜の生みの親(笑)』が追加されました】

【現在の状況:全人類が「ハミルトン社歌」を斉唱しながら、悠馬くんを『終身大統領』に任命するために行進しています】


「……女神。一つだけ。……私は、ロンドンの……。……いえ、もう……。……なぜ、私が『働け』と言うたびに、私が一国のしゅに祭り上げられるんですか…………」


ハミルトン総帥、異世界(実質)八日目。


彼の「経済政策」は、世界を活気づけた代わりに、彼を「全人類の雇い主(神)」という、辞表を出す相手すら存在しない絶対的孤高へと追い込んでいた。



不定期で更新します。評価、ブクマ、感想いただけると励みになりますよそりゃあもう!たまに押してくれても罰は当たらないんですよ!そこの読んでくれてるあなた!!

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