総帥、古代兵器を「空調設備」として再利用(リサイクル)する~徹夜の閃きは論理を超えます~
とりあえず、書いたまますっかり忘れてたとこまでは載せようかなって・・・
氷河から目覚めた全長数百メートルの古代人型兵器『プロト・ハミルトン』。
その頭部、かつての管制室に、佐伯悠馬は「ハミルトン製・徹夜用エナジードリンク」の空き缶を並べ、目の下にクマを作りながら電卓を叩き続けていた。
「……お母さん。英国紳士は、どんなに巨大な暴力(兵器)を前にしても、それを『有益な資産』として運用する方法を模索します。……ノア、クラリス。この古代兵器の動力源である『超高密度魔力炉』を、逆回転させなさい」
「兄さん、無茶っす! こいつの腕を振るだけで、山が一つ消し飛ぶんっすよ! 僕はこいつの関節に、ひたすらプロテイン由来の潤滑油を塗り込むので精一杯っす!(野太い声での咆哮・上半身裸)」
「……悠馬様、三日三晩一睡もなさらないなんて! さあ、この『聖女の膝枕(強制睡眠魔法付き)』で
休んでください!」
「……寝ている暇はありません、クラリス。……計算によれば、この兵器の出力をすべて『吸熱(冷却)』に回せば、上昇した世界の気温を三日でマイナス2度まで引き下げることが可能です。……名付けて、『全世界・強制空調化計画』です」
『あはは! 悠馬くん、ついに巨大ロボで「冷房」をかけるの!?☆彡』
女神が、今度は「家電量販店の店員」の格好をして、ハッピを着ながら現れた。
『世界一デカいエアコンの完成だね☆ でもね、急激に冷やしすぎると、今度は「氷河期」に突入しちゃうよん♡ 悠馬くん、設定温度のミスは許されないよ?☆』
「……了解。……ハミルトン・ショップ、残存徳ポイントをすべてベット。発注:『超伝導・大型ヒートシンク・パーツ』。……これを古代兵器の背中にマウントし、余剰熱を異次元へとパージします」
悠馬が「Enter」キーを叩き、古代兵器が咆哮を上げた。
かつて世界を焼き尽くした破壊の光は、空を凍らせる「絶対零度の冷却霧」へと変わり、溶け出した氷河を瞬時に再構築していく。
ピコン!
【徳:+500,000】
【理由:自ら招いた環境破壊を、自ら掘り起こした古代兵器で解決し、絶滅の危機から世界を救ったため】
「……っ! +50万……! 徳が……ついに大台に乗りました。……お母さん、これで……ようやく、ロンドンの……灰色の空の下で、ぐっすりと眠ることが……」
悠馬が、勝利の確信と共にコクピットの床に倒れ込んだ、その瞬間。
『あはは! 悠馬くん、お疲れ様~☆』
女神が、今度は「除雪作業員」の格好をして、シャベルを持ちながら現れた。
『でもね、世界中を「設定温度20度」で固定しちゃったせいで、季節が消失しちゃった☆ ずっと春か秋みたいな気候になっちゃって、植物たちが「いつ花を咲かせていいか分からない!」って、一斉に暴走(進化)を始めちゃったよん☆彡』
「……ただの適温化を、生態系のバグに悪用しないでください」
ピコン!
【称号:『世界を冷やす男』『全自動エアコンの神(笑)』が追加されました】
【現在の状況:世界中の人々が、古代兵器を『快適な生活の守護神』として崇め、兵器の足元に「ハミルトン神社」を建立しました】
「……女神。一つだけ。……私は、ロンドンの……。……いえ、もう……。……なぜ、私が『よかれと思って』ダイヤルを回すたびに、新しい宗教が爆誕するんですか…………」
ハミルトン総帥、異世界(実質)七日目。
彼の「不眠不休の環境対策」は、世界を快適な「全館空調」へと変えた代わりに、人類を「季節を忘れた怠惰な民」へと変貌させ、彼を「永遠のメンテナンス担当」として兵器のコックピットに閉じ込めていた。
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