↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お前らはこういうのが好きなんだよな!!!!~佐伯悠馬、異世界で全部やらされる~  作者: 雪森蓮


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
31/38

総帥、遺失物(カバン)を再評価する~仕事道具は聖遺物の輝きを放ちます~

社畜龍^^

古龍が空から迫り、地響きが轟く「聖なるトイレ」の裏手。


佐伯悠馬さえき ゆうまは、瓦礫の山から、ボロボロになりながらも奇跡的に原形を留めていた『ハミルトン製・最高級本革ブリーフケース』を掘り出した。


「……お母さん。英国紳士にとって、カバンは身体の一部であり、机であり、そして『最後の砦』です。 ……ショップスキルが停止した今、私のビジネスマンとしての真価が、この中身に問われています」


「兄さん! そのカバン、まだ持ってたんすか!? 頑丈っすね、僕の腹筋みたいっす!

(野太い声での咆哮)」


「……ノア、静かに。……クラリス、開錠の儀式を。中には『現代社会の知恵』が詰まっています」


震える指でロックを解除し、中から取り出されたのは、異世界の住人からすれば

「オーパーツ」にしか見えない品々だった。


使いかけの『養生テープ』

ハミルトン・ロゴ入りの『高級ボールペン』

予備の『胃薬(ロンドン処方)』

そして……『一束の、真っ白な名刺』


『あはは! 悠馬くん、ただの事務用品じゃん!☆』


女神が、今度は「文房具屋の店員」の格好で現れた。


『そんなので古龍を倒せると思ってるの?♡ ギガ死した上に、武器が文房具なんてウケる~!☆彡』


「……女神。貴女は何も分かっていない。……ビジネスにおいて、

『名刺』とは相手の魂を契約のテーブルに引きずり出すための、最強の触媒(聖遺物)です」


悠馬は、空から降り立ち、金ピカのノアを食おうと顎を開いた古龍の前に、

スッと音もなく立ちはだかった。

 

そして、魅了粒子を全開にした指先で、真っ白な名刺を古龍の鼻先に差し出した。


「……古龍殿。突然の訪問アポなし、失礼いたします。……ハミルトン・グループ代表、佐伯悠馬です。……貴殿の『捕食活動』を、我が社の『物流事業』への現物出資デット・エクイティ・スワップとして切り替えませんか?」


古龍の瞳に、悠馬の「魅了」と、名刺から放たれる「エリートビジネスマンの気圧」が直撃した。


龍は、見たこともない「白い紙」の美しさと、悠馬の圧倒的な「上司力オーラ」に屈し、その場で大人しく伏せをした。


ピコン!

【徳:+50,000】

【理由:伝説の古龍を『名刺一枚』で懐柔し、世界最速の航空物流ルートを開拓したため】


「……っ! +50,000! カバンの備品が、一瞬で莫大な資産(龍)に変わりました」


「兄さん、すげーっす! 龍が兄さんに懐いて、尻尾を振ってるっす!

これで僕、食われなくて済むっすね!(野太い声での歓喜)」


ピコン!

【称号:『名刺で龍を釣る男』『事務用品の魔術師(笑)』が追加されました】

【現在の状況:古龍が『ハミルトン空輸・初号機』として登録され、首に「養生テープ」で社員証を貼られました】


「……女神。一つだけ。……私は、ロンドンの……。……いえ、もう言いません。……ただ、この『養生テープ』の粘着力が、異世界の物理法則を超えて龍の鱗に密着している事実に、私は…………」


ハミルトン総帥、異世界(実質)三日目・完。


彼の「ブリーフケース」は、低速モードの絶望を「営業活動」へと変え、

伝説の龍をハミルトンの社畜へと変貌させていた。



不定期で更新します。評価、ブクマ、感想いただけると励みになりますよそりゃあもう!たまに押してくれても罰は当たらないんですよ!そこの読んでくれてるあなた!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。