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お前らはこういうのが好きなんだよな!!!!~佐伯悠馬、異世界で全部やらされる~  作者: 雪森蓮


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総帥、世界の理に飛び込み営業をかける~アポなし訪問は誠意の証です~

こいつらどんどん予定と違う方向に行きやがる・・・

雲海を突き抜け、古龍『初号機(ハミルトン空輸)』の背中に立つ佐伯悠馬さえき ゆうまは、強風に煽られながらも、養生テープで補強したブリーフケースを固く握りしめていた。

 

目指すは、世界の魔力と通信を司るという伝説の『パケットの源泉・ジギタリスの塔』。


「……お母さん。英国紳士の営業とは、相手が扉を閉ざしていても、その隙間に足を差し込み、

微笑みを絶やさないことです。

……ノア、着陸準備。受付を通さず、直接『世界のサーバー』へ向かいます」


「兄さん! 了解っす! 邪魔なセキュリティ・ゴーレムは、僕がプロテインの粉末にしてやるっす!(野太い声での咆哮・古龍の角に必死にしがみつきながら)」


『えっ、悠馬くん!? 無理だよ! あそこは神聖不可侵の……って、

ちょっと! 古龍で塔の窓を突き破らないで!☆』


女神の制止も虚しく、悠馬は塔の最上階、巨大な魔力クリスタルが鎮座する中枢部へと「不法侵入(飛び込み営業)」を果たした。


現れたのは、世界のシステムを管理する無機質な精霊たち。彼らが防衛魔法を唱えようとした瞬間、悠馬は魅了粒子を120%解放し、指先で『名刺』を美しく弾き飛ばした。


「……突然の訪問、失礼。ハミルトン・グループ代表の佐伯です。……貴殿らの『帯域制限アルゴリズム』には致命的な欠陥があります。……我が社の『養生テープ理論』に基づいた、帯域の物理的拡張を提案しに来ました」


精霊たちは、悠馬の放つ圧倒的な「できる上司」のオーラと、名刺の角で頬を切られた衝撃、そして「魅了」の甘い香りに脳内パッチを書き換えられた。

 彼らにとって、悠馬は「侵入者」ではなく、「システムの不具合を指摘しにきた、全知全能の外部コンサルタント」へと認識が修正されたのだ。


ピコン!

【徳:+100,000】

【理由:世界の通信基盤を独力でメンテナンスし、魔力の流動性を劇的に向上させたため】


「……っ! 通信制限、解除! ギガが……ギガが無限に溢れてきます!

お母さん、これでようやく、私はロンドン行きの『超特急』を注文できる……!」


悠馬が、溢れ出すパケットの光の中で、高らかにショップスキルの起動を宣言した、その瞬間。


『あはは! 悠馬くん、やりすぎ~☆』


女神が、今度は「サーバー室の冷却ファン」の格好をして、全力で風を送りながら現れた。


『通信を「物理的に」繋ぎすぎたせいで、世界中の人々の脳内に悠馬くんの「営業スマイル」が24時間ライブ配信されるようになっちゃった☆ 全人類が「悠馬様の声を聞かないと眠れない!」って、重度のハミルトン依存症に陥ってるよん☆彡』


「……ただの帯域拡張を、精神汚染放送に悪用しないでください」


ピコン!

【称号:『電波を支配する男』『24時間営業の教祖(笑)』が追加されました】

【現在の状況:全人類の頭の中に、悠馬くんが名刺を差し出す映像が「強制ポップアップ」として表示され続けています】


「……女神。一つだけ。……私は、ロンドンの……。……いえ、もう……。……なぜ、私が『パケットを増やせ』と言うたびに、私のファンクラブが世界規模で拡大パンデミックするんですか…………」


ハミルトン総帥、異世界(実質)四日目。


彼の「飛び込み営業」は、世界の通信を正常化させた代わりに、全人類を「悠馬の24時間信者」へと変貌させ、彼から「静かな孤独」を完全に奪い去っていた。



不定期で更新します。評価、ブクマ、感想いただけると励みになりますよそりゃあもう!たまに押してくれても罰は当たらないんですよ!そこの読んでくれてるあなた!!


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