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お前らはこういうのが好きなんだよな!!!!~佐伯悠馬、異世界で全部やらされる~  作者: 雪森蓮


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総帥、サバイバルを「現地調達」と定義する~飢えは最大のスパイス(毒)です~

サスペンスよりこっちが気楽

悠馬の胃の中で、ショップスキルの代償である「漬物石」が、栄養を求めて激しく自己主張を繰り返していた。

目の前には、通信制限の「読み込み中の渦」に頭突きをして、全身が成金のように金ピカに発光したノア(颯太)が、爽やかに笑っている。


「……お母さん。英国紳士の誇りとは、最悪の泥の中でもティータイムの気品を忘れないことです。……ですが、空腹は気品を『ただの虚飾』に変えようとしています。……ノア、クラリス、これより『特別食糧調達任務サバイバル』を開始します」


「兄さん、任せてくださいっす! 僕のこの金ピカの輝きで獲物を引き寄せて、物理(筋肉)で仕留めてくるっす!(野太い声での咆哮)」


「……悠馬様! 私がこの『聖なるモップ』で、森の毒草を片っ端から除霊(洗浄)して、食用可能なサラダに作り変えてみせますわ!」


悠馬は、低速モードで手元に残った唯一の資産『湿気ったアールグレイの出がらし(一袋)』を宝物のように抱え、指示を出した。


「……了解。……ノア、君はその輝きで魔物を『魅了』の囮として集めなさい。……クラリス、君は『聖水』で森のキノコを消毒し、食用可能なレベルまで洗浄……いえ、強制的に『無味無臭のタンパク質』へと置換しなさい」


数時間後。

 悠馬の「垂れ流し魅了」とノアの「金ピカ反射」に誘き寄せられた魔物たちが、自分たちの食糧を貢ぎ物として続々と「聖なるトイレ」の前に積み上げ始めた。


「(……王子様、これ……僕がさっき仕留めた、野生のイノシシ(の足首)です……食べて……!)」

「(……聖女様、この毒キノコも洗えばいけます……!)」


ピコン!

【徳:+2,000】

【理由:魔物たちとの『物々交換(一方的な貢ぎ物)』により、森に新たな経済圏を確立したため】


「……っ! +2,000。食糧自給率が、一時的に300%を超えました。……お母さん、私は今、魔物のヨダレがついた謎の肉を、『ハミルトン流・低温調理(焚き火)』で食そうとしています」


悠馬が、クラリスが聖水で徹底的に除霊(洗浄)しすぎて「味の概念が消失した肉」を一口噛み締めた、その瞬間。


『あはは! 悠馬くん、ワイルドだね~☆』


女神が、今度は「キャンプインストラクター」の格好で現れた。


『でもね、ノアちゃんが金ピカで暴れすぎたせいで、森の奥にいた「食いしん坊の古龍」が、「美味しそうな金色のチョコがいる!」って勘違いして、こっちに向かってるよん☆彡』


「……ただのサバイバルを、怪獣大決戦に格上げしないでください」


ピコン!

【称号:『毒を食らう貴公子』『黄金の囮(笑)』が追加されました】

【現在の状況:ノアが『古龍の歯固め』としてスカウトされようとしています】


「……女神。一つだけ。……私は、ロンドンの……。……いえ、もう、何も望みません。……ただ、この『無味無臭の肉』が、母さんの焦げたトーストよりマシだと思えてしまう今の自分に、胃薬を…………」


ハミルトン総帥、異世界(実質)三日目・夕刻。

 彼の「飢え」は、魔物たちとの奇妙な共生関係を生み出し、同時に「金色の弟」を餌にして伝説の龍を釣り上げるという、狂気のアウトドアライフへと変貌していた。



不定期で更新します。評価、ブクマ、感想いただけると励みになりますよそりゃあもう!たまに押してくれても罰は当たらないんですよ!そこの読んでくれてるあなた!!


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