総帥、妹(弟)の「善意」でパケ死する~発注ミスは経営破綻の入り口です~
この話実際書いてたのは既に数か月前なんでどうんな内容だったかアンマリ覚えてなかったんだけど・・・(´・ω:;.:...
森の「聖なるトイレ」の受付にて。
佐伯悠馬は、聖女クラリスが磨き上げた床を見つめながら、一日の貴重な一回きりの「ショップ注文権利」を何に使うか、熟考していた。
「……お母さん。現在の在庫は、出出しのアールグレイが残り一袋。……ここは『Tescoの冷凍ピザ』を注文し、最低限のカロリーを確保すべきか。……それとも、ノアのつなぎの予備を……」
「兄さん! 悩みすぎっすよ! 兄さんがそんなにガリガリなのは、ちゃんと食べないからっす!(野太い声での咆哮)」
「……ノア。注文は慎重に行わなければならないと言ったはずです。……あ、おい! 勝手に端末に触れるな!」
ノアの太い指が、悠馬の制止を振り切って「注文確定」のボタンを連打した。
ピコン!
【注文完了:ハミルトン製・超高負荷・全自動プロテイン製造プラント(生コンクリート打設機能付き)】
【状況:通信制限(ギガ死)により、読み込み完了まであと『72時間』かかります】
「…………ノア。君は今、何を選択しましたか?」
「え? 兄さんが元気になれるように、一番デカくて強そうな『食事メーカー』を選んだっすよ! これで毎日プロテイン飲み放題っす!(野太い声で、爽やかに親指を立てる)」
『あはは! 悠馬くん、どんま~い☆』
女神が、今度は「通信障害の謝罪会見」のような黒いスーツで現れた。
『ノアちゃんが超重量級のアイテムを注文しちゃったせいで、回線が完全にパンクしたよ☆ 今日から三日間、悠馬くんは「注文」も「キャンセル」もできない完全なフリーズ状態だよん♡ スローライフ、通り越して「原始時代」だね!☆彡』
「……お母さん。一時の不注意が、我が社のサプライチェーンを完全に断絶させました」
さらに最悪なのは、その「読み込み中」のデータが空中で巨大な『黒い渦(ラグの塊)』となり、森の魔力を吸い上げ始めたことだ。
村人や魔物たちは、その不気味な渦を見て「ノア様が、生贄を捧げて邪神を召喚しようとしている!」と誤解し、パニックに陥った。
ピコン!
【徳:-50,000】
【理由:不適切な発注により局地的な磁気嵐を引き起こし、近隣住民に「ノア様による終末予言」を信じ込ませたため】
「兄さん! 大丈夫っす! 渦が怖いなら、僕がジャンプして頭突きで粉砕してくるっす!(野太い声での猛ダッシュ)」
「……待ちなさい、ノア! それに触れたら物理演算がバグる――!」
ドゴォォォン!!
ノアの頭突きが「読み込み中の渦」に直撃した瞬間、エラーが逆流。
ノアのドレスが、テクスチャ化けを起こして「全身金ピカの成金令嬢」に変化し、ついでに周辺の木々が全部「ハミルトンの社章」の形をしたキノコに変わった。
【称号:『発注ミスの悪役令嬢』『通信障害の元凶(笑)』が追加されました】
【現在の状況:悠馬くんの胃薬が通信制限で届かず、腹の中の「漬物石」が激しく自己主張を始めています】
「……女神。一つだけ。……私は、ロンドンの……。……いえ、何も……。……ただ、この『三日間、飲まず食わず』という過酷な労働条件は、労働基準法に…………」
ハミルトン総帥、異世界(実質)三日目。
彼の「スローライフ」は、ノアの「筋肉によるクリックミス」によって、三日間の完全停滞(原始生活)と、金ピカに輝く弟(妹)という新たな頭痛を抱え込んでいた。
(第29話:完)
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