総帥、古龍をコンプライアンスで調教する~空の王者は配送担当です~
やはり異世界転生ファンタジーならロリキャラドラゴン露出度多め服が必須でしょう!ええ!とか思ってないですはい(`・ω・´)
学園の上空を、太陽を遮るほどの巨大な影が覆った。
轟鳴する咆哮。大気を震わせる魔圧。伝説の古龍レヴィアサンが降臨する。
「……お母さん。異世界の航空機は環境基準を逸脱しています。……ノア、騒音源を静止。
エルゼ、対空ミサイルの準備を。ただし被害は最小限に」
「うっす兄さん! 焼き鳥にしてやりましょう!(野太い声)」
悠馬は一歩前へ出た。
手にしているのは聖剣ではない。『業務用燻製ベーコン』と『高純度魔力ポーション』だった。
「……古龍陛下。貴殿の燃費効率は極めて悪い。この環境ではエネルギー供給が破綻します。
……提案があります」
「グルル……ニンゲン……ワタシ……ウエル……スベテ……クウ……」
「……待ちなさい。これを食べなさい。人工熟成ベーコンです。それとポーション。
現代の社畜の血です」
放り投げたベーコンを、ドラゴンが飲み込む。
次の瞬間。
瞳にキラキラのハイライト。
尻尾が犬のように振られた。
「……オイシイ……ナニコレ……トマラン……!」
『ピコーン☆ 食で懐柔成功! 読者満足度10000%!』
「……では契約成立です。……貴殿を航空貨物部門に採用します。ノア、コンテナと装備を」
「合点! ほらよトカゲ、時速800キロで働け!(野太い声)」
数分後。
空の王者レヴィアサンは、コンテナを背負い『研修中』の札を下げて、健気に空を飛んでいた。
ピコン!
【徳:+2000】
「……! KPIが……見えてきた……!」
『あはは! 悠馬くん、おめでとう!☆』女神がドラゴンの背でくつろぎながら現れる。
『ドラゴン便のせいで飛空艇ギルド壊滅☆ しかもベーコン依存で豚が絶滅寸前!』
「……需給バランスの崩壊、ですか」
さらに状況が悪化する。ドラゴンが――幼女化した。角付き銀髪、無愛想。(露出度高め)
悠馬の軍服の裾を掴む。
「……ユウマ……ベーコン……クレ……あと……添い寝……」
「兄さん! ロリドラゴン追加きました! トレンド制圧です!(野太い声)」
「……なぜ、こうなった」
視界の端で通知が止まらない。【読者満足度:測定不能】
【称号:『竜を飼い慣らす総帥』『豚肉の敵』】【警告:聖女エルゼが隕石再召喚】
「……女神。一つだけ。……私は、ただ、母さんの作った……少し焦げた食パンが……」
『ダメ~☆ 次はプロレスイベントね♡』
悠馬は、足にしがみつくドラゴン娘、殺意全開の聖女、爆笑する弟に囲まれながら、
『Tescoの胃薬(強力版)』を五錠、一気に飲み込んだ。平和。それは、
ドラゴンと戦うことよりも遥かに精神を削る、キラキラした地獄だった。
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